日々の練習

今日の練習 八卦掌 国府市民館にて 2025年10月11日

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本日は2025年月10月11日(日)です。本日は愛知県豊川市国府の国府市民館にて八卦掌の練習を行いました。

2025年10月11日の練習内容

秋の風景秋の風景

本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。

首のストレッチ

練習の初めはいつも通り放鬆功からです。まずは首周りのストレッチを行いました。ストレッチを行いつつ、頭のツボや後頭部から首にかけてのツボを押すと効果が増します。

首は肩や背中と強く結合した筋が通っています。まずは首をほぐし上半身がしなやかに動く先駆けとしましょう。

放鬆功

首周りの放鬆功の後は上半身の放鬆功を行いました。上のリンクの動画のように様々に腕を振り回します。腕を重みで振っていると腕の自重でだんだんと筋肉や腱がしなやかになっていきます。

よくありがちな力が入りやすい太い筋肉だけにとどまらず微細な運動の調整を行う筋肉までこの動作で緩んでもらうようにしましょう。

動作がぎこちない、勁が思い通りに出ない、という原因のほとんどは筋肉の強張り、筋肉の緊張による間接の可動域の狭さが原因です。その原因に注目しこれを放鬆によって解決すればしなやかで強健な動作ができるようになります。

練架子

今回は歩法に入る前に、架子の練習を行いました。今回は台湾台北市にある新生国術館の練習カリキュラムから借用した站八式という体系を借用し架子を練りました。

日本人の人はこの練習体形を架式と呼ぶ人が多いですが、架式という名称は私は自身が学んだ山東武術と程派高式八卦掌では聞いたことがありません。日本人が原作の中国武術を題材にした漫画ではこれを架式と呼んでいるのは認識しています。

別門派でもこれらを架式と呼ぶことは知っていますが、山東武術ではあまり言わないように思います。漫画からの借用でしょうか、それとも日本人が日本人に伝えるときにある程度定着したっぽい名称を借用して伝えたのか、よくわかりません。ちょっと調べておきます。調査結果は追って報告します。

ということで、站八式は

  • 弓箭式
  • 騎馬式
  • 打虎式
  • 金雞獨立式
  • 入環式
  • 七星式
  • 坐盤式
  • 虛式

として練習しました。式を勢と書く場合もあり、歩と書く場合もあります。具体的に意味合いが異なるので書き手の意思がその文字には現れますが、今回は定式を練習したのですべて式で統一しました。勢には至っていないのでこれも式に統一した理由です。

いずれこれらが式から歩或いは勢に昇華されることを期待します。この辺りは老師に質問すれば丁寧にかつ具体的に的を得た形で回答を得ることができますのでご自身の老師に直接問い合わせていただいても構いません。

向前左右一步一走

上半身の放鬆功を適度に行った後は下半身の放鬆功を適度に行ってから、向前左右一歩一走にて歩法と身法と手法を同時に練習しました。この歩法は

  • 揺手→穿掌という手の動き
  • しなやかな身法及び霊活な腰跨
  • 軽霊で変化のある歩法

という3つを同時に練ることができます。その分難易度は高いですが3つを同時に練ることができるので効率よく練習できます。

今回練習したのは向前左右一歩一走です。左右の斜め前に進むということで仮想に作った直線をもとに30度ずつ斜めに向かいながら前に進みます。手は揺手をしてから後足の力で前に送り出します。それらの動作を連綿として作動させるのがポイントです。

地支八卦

掌打や掌についての問い合わせがあったため、掌についての解説のため、今回は地支八卦の開をその題材として練習しました。

地支八卦の開掌はまず後ろに撤をしてから上歩して手を開してから湊步雙撞で前進しながら掌打を打つ動作です。

上半身は放鬆し、跨を鬆して勁を蓄し、後脚で前進する力で掌打を打つという流れが基本です。ですから上半身は力まないことが必須です。といってもそのままでは打点(掌が衝突する瞬間)のまとまりがなくなるので、そこで体を束して前進を統制する動きを入れます。

このようにすればスムーズに流ちょうに力或いは勁が流れ、掌まで滞りなく流れができます。歩幅の基準としては大方1m程度一歩で前進するのを基準として頂ければと思います。

歩幅は大きく、放物線を描かずに跨や頭の高さは水平の状態を保ち、飛ばずにスライドし、常にいつでも地面との摩擦を維持できるようにします。

歩法を統制下におく最大の歩幅で前進することが重要です。腕の力は主観的には使っていません(もちろん使われていますが)。足で打つ、というイメージで動くことがポイントです。

これは八卦掌だけのポイントではなく、中国北派武術すべてに共通する要訣であり基本です。「以歩打拳」です。あとはポイントは意を以て勁を打ち、力を以て勁を出さないことです。

これら基本を守り、動作を行えば自然に開の形は出来上がります。ぜひお試しください。

本日の練習のまとめ

秋の風景秋の風景

本日は愛知県豊川市の国府市民館での練習となりました。剣道場としても使われている広い練習場をお借りしていただけました。床に弾力があり、膝や足首にやさしい練習場です。

また次回も豊川市で練習をさせていただきたく思います。ありがとうございました。

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