今日は、体の声を聴くことを中心に練習しました。
2020年12月19日 今日の練習
楊氏太極拳六十六式
楊式太極拳六十六式を練習しました。
体の声を聴く
公園で、背筋を自然に伸ばし、首の力を抜き、肩の力を抜き、背中の力を抜き、腕の力を抜き、手の力を抜き、腰の力を抜き、股関節の力を抜き、上半身から緩めて下に何かを落としていきます。手で自分の体を上から触れながら。
「手当て」という言葉があります。これは科学の発達していない時代の人間の中で考えられていた一種の治療術です。現在、その効能は科学的方法論で認められないため、偽科学であり代替え療法に分類されます。
ですが、手を当てた部分について、筋肉の緊張がほぐれることがわかっています。これを体の上部から下にかけてゆっくり行っていき、体の中で緊張している部分、所謂拘っている箇所を緩めていくということを行いました。
体の声はとても小さいです。どれくらい小さいかというと、スラッグ渓谷の鉱石に含まれる飛行石と同じくらい(わかるかな)、体の声は小さいのです。だから素早い動き、運動強度の高い動きの中では、体の声を聞き取ることはできません。
少なくとも、地球の重力に魂を引かれた人間の象徴、オールドタイプの私には無理です。ですから、半静止した状態で体の内部に意識を持っていき、緊張してるところに声をかけ、緩ませる、そしてそこが緩んだら、また体の声を聴く、という動作を繰り返し、こわばりを取る、ということを行いました。
健康増進法、護身術、習い事あれこれ
健康増進法にはいろいろあります。護身術にもいろいろあります。例えば以下に例を挙げると、
- 呼吸法→ヨガ
- 当身→空手や格闘技
- 関節技→合気道
- 投げ技→柔道
- 武器術→剣道や古武道
- 精神修養→禅寺の修行
- 有酸素運動→ジョギング、水泳
- 思想→座学
などがあり、普通はこれらの習い事をしなければなりません。もしこれらが別々の文化的背景、術理であれば、ばらばらに習得する必要があるため、相当なお金、時間、労力がかかります。会社員をやりながら壮年期にすべてを一定のレベルに高めるのは現実的に困難を極めます。
私が中国武術に魅せられる理由
私が中国武術というものに魅せられる理由は、健康維持(有酸素運動、呼吸法)、護身、処事(謙虚な気持ちで誠実な生活を送るための中国人の知恵)、精神のバランスの調整、を一つの教材でカバーできることにあります。
もちろん、専門性はそれぞれの専門分野に劣りますが、応用範囲の広さ、一定の費用(時間、労力、資金)対効果は抜群に優れていると考えています。
中国武術の本質は戦闘技術ですが、その技撃性(用法等)は全体の一部にしかすぎません。
今のところ、中国武術以上に効用が高い物にはまだ出会えていません。これからもっといいものに出会えればいいですが、その可能性は低いと思ってます。
私の別ブログ「武備ログ」では中国武術他の厳選リンク集を作成しています。興味のある方は以下のリンクも参照してください。