日々の練習

今日の練習 八卦掌 神宮東公園にて 2020年11月08日

今日の練習20201108

今日は午前10:00~12:00まで名古屋市熱田区の神宮東公園で八卦掌の練習を行いました。秋がさらに深まり公園の木々が赤や黄色に鮮やかに色づいています。

今日の練習20201108
今日の練習 八卦掌 神宮東公園にて 2020年11月08日今日は午前10:00~12:00まで名古屋市熱田区の神宮東公園で八卦掌の練習を行いました。秋がさらに深まり公園の木々が赤や黄色に鮮やかに...

本日は風が強いなか凛としたスキッとした空気が流れていました。外で深い呼吸を意識することを練習に取りいれつつ八卦掌基本を練習しました。

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2020年11月08日の練習内容

神宮東公園神宮東公園

本日の練習内容は以下の通りです。

放鬆功

本日の練習は午前中からとなりました。体の調子を整え、武術動作に必要な可動域を作り、ケガを防止するため上半身の準備運動を多めに行いました。本日は上半身のウォーミングアップとして五行通背拳から以下の練功法を教材として借用しました。

  • 叉肩法 後輪
  • 叉肩法 前輪
  • 叉肩法 前後

これらはいわゆる腕回しです。肩を起点にするのではなく、胯の内部、つまり丹田あたりを起点として上半身と肩腕全体を動かして肩が回されるという練習です。動作のポイントは腕は前後方向に円を描いて動き、円錐状の動きにならないことです。つまり正面から見れば一つの円盤ができあがるということです。

腰胯の切りで上半身が動かされて、肩も大きく回ります。このようにして肩関節だけではなく胯、腰、脇、肩、背中、臂、腕全体が動き武術運動に必要な柔軟性、協調性、統一性、調整力を練ります。

この動作が上手にできれば、勁がより深いところから起こるようになり、勁が上半身を通過する際の力のロスが減少します。勁が途切れやすい肩部などでの力の伝達がスムーズになり、伸筋拔骨(筋肉を伸ばす)、全身鬆開(全身を緩める)以外にも勁力が強大になるという技撃的なメリットがあります。

用法は習って覚え、何度かタイミングを合わせればすぐに自分の物になります。簡単です。ですがこのような功法に属するものは、やり方を習っただけでは効果はでず、自分で練るしか上達の方法はありません。手間がかかります。

基礎十二式

本日も放鬆功と準備体操の次は基礎十二式で体を作りました。本日も新しい動作は追加せず9種を抽出し復習を行いました。新しい動作は追加していませんが、これまで練習した動作について要所要所で新しい要求を追加しました。以下に解説します。

甩手式

柔球式

七星起式

甩手式、揉球式は正面を向いての左右対称の動作ですが、七星式は左右非対称の動作です。私たちは普段左足を前する片方のみで練習を行いますが、右足を前にした逆の立ち方で練習しても全く問題ありません。甩手式、揉球式よりも前後に長く左右非対称な圏(エリア)を構築することを意識します。

掩手式

掩手は上の手だけが動いているように見えますが、肘下に添えた手も常に連動して動いています。左右の手の「配合」、「互動」が全体の構造を作り上げていきます。

穿掌式

穿掌は左右の掌を交互に上に打ち上げる動作です。左右の手はそれぞれが別々に動いているのではなく、掩手同様にお互いが助け合い、協調し合って動いています。

上の手が穿し終わった頃には胸の前では次の手の装填が完了しており、その手が発射された時には上の手が収(戻る)し始めるという具合に連動しています。

探掌式

足裏全体で地面を押し、その力が脛部、膝を通して捻転動作に変換された後、胯を切る勁が追加されて穿掌と立掌が矢の如く飛び出すイメージです。勁な背中を通って突き抜けていきます。背中で勁が停滞してしまわないように十分に全身が放鬆した状態を維持しましょう。

初めは形と動作の順番を覚えますが、動作を覚えた後は細かい要訣を一つ一つ確認し、精錬さを高めていきます。

擺扣穿掌

すこし足を上げて鼠蹊部を緩めながら、擺步と扣步を交互に行います。上半身は下半身の百扣步に合わせて穿掌を出します。上半身の腰椎をうまく使い、命門穴(丹田の真後ろ、腰のもっともへこんだ部分)の繋がりをよく意識し、上半身と下半身の連携が途切れないように注意しましょう。

擺尾掌

仆步から弓歩に至る過程が単なる膝の屈伸動作にならないように注意が必要です。仆步から弓歩への過渡式では北拳の一般的な動作と同じく足の捻転が伴います。

蹋歩穿掌

仆步の足に沿って穿掌を進め、最後に後手で穿掌を出していく動作です。両手の穿掌を指先まで意識しながら、放鬆と「上虛下實」を両立させることが必要です。全身に意識を張り巡らせつつ放鬆させるには股関節の柔軟性や一定の筋力が必要で、これは反復練習をこなしながら掴んでいただくしかありません。

先週も申し上げましたがハムストリングスに強い負荷がかかる動作ですので屈伸や開脚運動などで十分な準備運動を行ってから自分の運動強度に合った高さで練習をしてください。

淌泥歩

本日は轉掌練習の前段階として基本の淌泥步を一往復練習しました。

轉掌

本日は基本型の轉掌の復習を行いました。今日はお天気がよく澄んだ空気の中での練習となりましたので「深い呼吸」を意識した練習を行いました。

まずは轉掌の基本型を復習し、円周上を淌泥步で回ります。轉掌の基本型では、外手の肘を鳩尾に置くため、胸式呼吸がある程度強制的に抑制されます。この状態で大きく空気を吸い込めばは胸は肋骨が拡大するのではなく、横隔膜が半強制的に下に押し下げられ、腹式呼吸が出来上がります。

本日はおなか全体で呼吸する順腹式呼吸ではなく、おへそより下の部分を意識して行う腹式呼吸を意識して轉掌を練りました。轉掌を練るときにでる雑念を払うためには、歩いた回数を数えたり、自分の呼吸音を聴いたりすることも有効です。

本日のまとめ

神宮東公園神宮東公園

本日は晩秋らしい気持ちのよい空気の中練習を行うことができました。凛とした澄んだ空気を利用し、中国武術運動で重要な項目となる「呼吸」という概念を強調して練習しました。

運動に呼吸の概念を取り入れそれと動作を連携することにより、より効率的な運用が可能となります。心肺機能の強化という健身効果、勁力の増強という技撃的効果、ストレスを発散し精神の健全性を高めるという効果もあります。

二酸化炭素を排出し、酸素を取り入れることによりエネルギーを作るという生き物の生命活動について近代科学が検証される前から中国人はその健康面での重要性を認識していました。

中国武術は健康運動でもあり、技撃の体系でもあり、無形の芸術作品でもある、それらがシームレスに結合した概念です。中国武術の様々な価値について皆様と一緒に練習しながらこれからも研鑚と発見、それらの紹介を続けていきます。

本日の練習20201115
今日の練習 八卦掌 御津生涯学習会館にて 2020年11月15日秋はどんどん深まってきていますが、この一週間は快晴の暖かい日が続きました。皆様いかがお過ごしでしょうか。 https://hana...
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