本日は2026年月6月28日(日)です。本日は愛知県豊川市御津の御津生涯学習センターにて八卦掌の練習を行いました。
2026年6月28日の練習内容
本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。
棍を使った拉筋
今回は参加者の皆さん全員に棍をお持ちいただいたので棍を使っての拉筋を行いました。案山子のように棍を担いで肩関節の角度を固定し、ウェストや胸椎周りのストレッチを行いました。
普通に垂直に立って体を回すもよし、前傾してから上を仰ぎ見るようにするのもよしです。肩の角度を固定して身体時代を捩じるように仕向けるのがこのストレッチの狙いです。
鞭杆腕花
今回は鞭杆を用いて手首の柔軟性と手腕の霊活性の向上、指を器用に動かせるようにすることを目的に鞭杆で腕花を練習しました。腕花とは手首をくるっと使って何かを回す動作のことを言います。剣であれば剣腕花といいます。
今回は外側の腕花を二種類、内側の腕花を二種類練習しました。肩を沈し、肘を墜した状態で指を握りこまずに軽やかにスムーズに軽妙に操作することがポイントです。
鞭杆の概念
今回は鞭杆の動かし方について解説しました。中国武術は器械と徒手の間の技術に明確な区分はありません。器械はすなわち拳であり、拳はすなわち腿であり、腿はすなわち器械です。
よく東洋の武術では体幹や体軸について言及することがあります。東洋ではそうかもしれませんが中華の北方では体幹はぶらせるものです。そして器械を使って受けることをあまり好みません。防御に一手を使ってしまうのはとてももったいないからです。そして防御はしなくても体を捌きさえすれば攻撃は避けられるからです。
攻法即顧法という言葉があります。攻撃は防御であり、防御は攻撃であるという意味です。これは受けは攻撃であり攻撃は受けにもなるという意味にとることもできますが、避けながら攻撃をすれば一の挙動で二つの動作を同時に行うことができます。
受けて打つ、では時間がもったいないのです。機会も浪費してしまうでしょう。1単位の時間に2つ、或いは3つの動作を盛り込めば1単位の時間を濃度の高いものにできます。その代わりこれを実現するためには見切り、思い切り、勘、機転、判断力が必要です。
判断力の根拠となるものは過去の経験の蓄積であるという人もいるでしょう。ですが私はそれだけではないという考えを持っています。なぜならば他人は自身が対面した経験と同じことをするとは限らないからです。
今回の練習では、相手は何が何をしてくるかは全く予測がつかない、過去の経験から相手の動作を予測することはできない、ということを説明してからその状態で最適な判断と思い切りで局面を乗り切る必要があることを伝え、それを実演付きで解説しました。
八卦棍 第一段、第二段
次は八卦棍の第一段と第二段を練習しました。
第一段
- 上截
- 下攔
- 攔腰
- 右擊
- 左擊
- 耳棒
- 蓋頂
- 中平
第二段
- 下截
- 上截
- 偷步刺心
- 轉身掃趟
- 上截
- 攔腰
- 蓋頂
- 中平
転掌
今回は淌泥步を伴う転掌を復習しました。転掌の歩法は外步裡扣,裡步直邁を交互に行うことで行われます。外歩は円周上に着地します。円周上に円周に沿って角度が付きます。これによって裡側にやや旋回することになります。
そして裡步直邁は字の如く、裡歩が直線的に前方に邁進します。裡歩はカーブを描かないということです。正確には外歩、裡歩ともに曲線を描いて進むことはしません。転掌は円周上を曲線に沿って前進しているように見えて、実際には多角形を形成しています。
一周を形成する歩数は円周の直径と個人の歩幅によりますので歩数に決まったものはあります。適切な歩数というのが正解です。
最近、名古屋の神宮東公園の練習に遊びに来てくれる小学校5年の団地の子は10秒で転掌を正確に表現しました。形を学ぶのはこれくらいの感覚でOKです。
日々の練習の考え方
今回は中国武術を練習するにあたって普段の練習についての考え方について解説しました。私の師爺の時代は、収入は貸し出している船からの賃貸収入や小作が納めに来る小作料があったので労働をする必要はなく、家事は住み込みの雇人が行うので家の雑務をする必要がありませんでした。
練習は好きな時間に行うことができある程度時間があったわけです。今も同じ状況を構成することはできますのでできれば問題ありませんが、労働や家事を行わなければ生活を維持していけない場合、練習の時間だけ中国武術を練習するというのであれば練習時間が不足しがちです。
そういう時には生活を練習にすれば時間の問題を大方解決することができます。武術といっても武技ばかりではなく、肝心なところは技撃以外のところにあります。呼吸や身体操作の部分です。これらを生活の中で練習することにより時間の制約に係る問題を解決することができます。
命門と小周天
今回は普段の姿勢や武術の姿勢、站樁や活步樁において気の概念を回す際に基本となる概念の小周天について解説しました。小周天を回す際のポイントは小周天として回る気の概念が滞りやすくなる命門という場所(腰でもっとも反る部分)をつなぐことが必要であると解説しました。
腰をそらさないようにし、世間で言われている気という概念を滞らせない状態を作り、この概念を上手に活用することを説明しました。
技撃についての補足
中国武術において、よく問い合わせを受けるのは「こうやって来たらどうするか」という問題です。これについて以下のように回答しました。
- どうやってくるかは予測はできない、ですから予測できないことが起こる、ということを念頭に考えて下さい。
- 過去の経験から将来は予測できない。過去に起こらなかったことが将来起こるのでそれに合わせてください。
- 形に囚われないでください。形をぶち壊してください。
などなどです。定型の形を反復してもそれは無駄な体力の損耗になることを説明しました。反復せず、過去の事例に囚われず、将来を予測せず、現実に具体的に適切に対処することを指導し、それをするとどうなるかを実際に実演しつつ解説しました。
本日の練習のまとめ
本日は愛知県豊川市の御津生涯学習センターでの練習となりました。
また次回は7月中旬に練習を予定しております。どなたでも参加できますので興味がある方は連絡をお願いいたします。