今日は、夕食後、公園で槍術の練習を行いました。本日の練習を報告します。
練習内容
今日の練習内容は以下の通りです。
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拉筋 暖身
今日は腿法の基本功をやるので、大腿部の裏側の筋を中心に入念にストレッチを行いました。また、股関節と腰回りの柔軟性を高めるため、上半身をぐるぐる回す運動を行いました。
踢法
- 正踢腿 1往復
- 擺蓮腿 1往復
- 裡合腿 1往復
- 十字腿 1往復
- 後掃腿 1往復
- 側踹腿 1往復
- 仆步穿掌 1往復
槍法
- 蘭+拿+扎 40セット
- 槍の根の部分(槍把)を握り、振り出す動作を20回×左右
- 舞花槍×100回
を行いました。その次に、国術館に伝わる「小六合槍」という套路を2回練習しました。小六合槍の套路は、新生国術館で一つ目に学習する槍術の套路ですが、韓門武集という山東武術の国術館にも教材として取り入れています。小六合槍のソースについては、次回台北地区にて調査を行います。
兵器(武器術)を練習する際にも、動きは輕鬆、自然で行うことが重要です。
武器術を練習する意味
中国武術に於いて、武器術を練習する意味を以下に述べます。
武器は手の延長、手は武器の縮図
古い技術体系を根幹技術とする中国武術では、徒手拳術と同時に必ず兵器も学びます。近代武術と言われる、螳螂拳、八卦掌、形意拳でさえ、兵器の練習を外すことはありません。なぜなら、兵器を練らなければ、徒手武術が上達しないからです。
中国武術のカリキュラムでは、徒手拳術の上達には、兵器の練習が欠かせません。なぜならば、以前の記事で説明した通り、中国武術は武器操法の歩法、身法を使って、拳を練るからです。武器を練習すれば、拳術を練るのと全く同等の身法、歩法、眼法、手法、方法(五法)を練ることになります。
ウエイトトレーニングとして
兵器を練ることは、上の意味の他に、筋力のトレーニングという意味合いがあります。徒手練習で、拳を練る場合、下半身は姿勢を低くすることにより、運動負荷を高めることができますが、体重を支えない上半身は、どうしても負荷が低くなります。
兵器を練ることで、上半身に、適切な負荷をかけ、荷重に対する抵抗力をつける訓練を行います。兵器により負荷を上げ、武術的動作を行うことにより、筋トレ用のウェイトトレーニングでは成しえない、武術に必要な筋肉と、神経伝達経路の効率化を図ることが可能です。
動作のブレを武器で増幅させ、細かい修正を行う
武器を持つということは、関節が一つ増えることを意味します。手首が一つの中間関節となります。腕部が、上腕、前腕、武器という3段階の構成になることにより、上腕、前腕+手首だけであった動きのブレがより増幅され表現されます。このブレが増幅した状態において、精密な動作ができるように練習すれば、徒手套路を行った際の動作の正確性は必ず向上します。
まとめ
中国人の武術家は、戦場の兵器である槍や刀を今も手放さず練習しています。これらの武器は、保衛団が、農村で匪賊からの襲撃に備えるための自衛武装としては、すでに80年ほど陳腐化しており、今は実用的には使うことはありませんが、技術向上のツールとして、むしろ核心技術として継承されていると言っていいでしょう。
今日は体調がよく、技術向上の練習がうまくできました。自分の体の調子に合わせて、日々カリキュラムを柔軟に組み替えて練習してください。