本日は2023年月7月2日(日)です。本日は愛知県豊川市御津の御津生涯学習センターで八卦掌の練習を行いました。
2023年7月2日の練習内容
本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。
放鬆功
練習の初めはまずは放鬆功からスタートしました。
甩手
今回の練習も、拉筋をするまえにまずは放鬆功で体を温め緩めるという実験を行いました。まずは最も負荷の低い、前後の甩手から始めました。この動作は膝のクッションを効かせて行う方法もありますが、膝のクッションを意識せずに手の重みだけで腕を振るやり方もOKです。
腕が振られることでそれにつながった背中や首が緩み、上半身全身に気血が巡ります。
甩手その2
初めは腕だけで軽く振り回しましょう。膝のクッションを効かせて上下動の力を加えるやり方もあれば、水平に腕を振るやり方もあります。やり方によって効くところが異なりますが、背中を緩めるという意味では同じです。
肩関節を回す、肩関節を考える、というのでは練習する人間一人の一生どころか人類すべての未来永劫まで残念な効果しかうまない練習になります。
拉筋
放鬆功の後に、首のストレッチを追加しました。これは前回神宮東公園で行ったものと同じ試行錯誤です。片方の手で頭を抱えて斜めにした状態で肩を回すと首の付け根部分が深く伸ばされます。
様々なストレッチ
体を深部からリラックスさせ、次にくる武術の動作をより快適に行うために、ほかにもさまざまなストレッチを行いました。例えば、踵をつけた状態でしゃがみ、その状態で肘を地面に着けるようにするストレッチ、膝を抱えた状態で軸足と背筋を伸ばすストレッチなどを行いました。
筋トレ
本格的な武術の練習を始める前に、今回は股関節の付け根にかかわる部分の筋トレを行いました。内容は簡単です。軸足をぴんと伸ばして背筋も伸ばし、膝を上げて膝を胸にタッチさせるだけです。
独立式では標準的な膝の高さは最低お臍よりも上、できれば肋骨の最下部まで上げてほしいです。独立式になった時に大腿部の角度が水平以下になってしまったり、足首を伸ばせないのは論外です。ですからの基礎ができるようにしっかりトレーニングを行いましょう。
遊び半分でやられてる教室ではここまでの形を求められることはないと思いますが、伝統武術の常識的なレベルを指導されている教室ではこの程度の要求はどこでも求められますので頑張りましょう。
歩法
本日は歩法の練習も行いました。
向前左右一步一走
これは私たちが練習している揉身連環八卦掌の基礎となる歩法の一つです。手を揺手にし、足を擺歩にしながら、身法で手を前にもっていきつつ、後ろ足を前に移動し、斜めに進みます。手は両掌が向き合う形にしながら順の方の手を斜め上に、後手を後ろに蹋して支えます。
これを左右交互に繰り返し前進します。基本は一本の線上を進み、そこから左斜め前、右斜め前と交互に進みながら前進していく動作です。
この動作では扣步、擺歩が含まれ、斜めに前進するという八卦掌の基礎を学ぶことができます。
練習していただいている皆さんの感想としてはこの動作の最も難しいところは身法にあると言います。確かに動作を見よう見まねで模倣しようとすると目線は足と手に行きがちです。揺手をしながら前進する、ということですが、実際には身が手を導く形で動きます。
地支八卦
本日は地支八卦を中心に練習を行いました。
開
まず重心をやや後ろに移し、前の手をそっと支えるようにしてから後ろの足を前に出しつつ後ろの手を下に挿し、そのあと両手を開いてから前方に向かって縦掌を打ちだす動作です。ポイントは、
- 上半身を固めずに身法で打つこと
- そして両手の掌はきっちり真上に立てる
- 後ろ足で強く前進し、前足でつよくブレーキをかけることです。
悷
唳は斜め前に前進しながら内側から大きく攻撃を受け、その手を掴み、もう一方の手でつかんだ手を勢いよく下に落としてから脇部を打つ動作です。
肘を使ったりして極め技に変化することもでき、そこそこの実用性はあります。足の動きとしては地支八卦の他の動作と大して変わらないので、ここまで練習されてきた方にとっては難しいものではありません。
ポイントは大開大合です。大きな架子で大きく前進し、大きく開いて大きくまとめ、大きな力を出すことです。大きな動作と大きな呼吸が合わされば、比較的大きな力が出るものです。内家拳はこの呼吸を能動的に動作と配合させようとすることに特徴があると言えます。
本日の練習のまとめ
本日は愛知県豊川市御津の御津生涯学習センターの会議室で八卦掌の練習を行いました。最高気温が35度ほどある暑い天気になりました。豊川市御津地区は三河湾に近く、昼間は海側から風が吹くため、風の中に海の匂いが漂っていました。
暑い天気でしたが休憩を入れつつ、水分補給をこまめにしながら練習ができました。地支八卦もすこしづつですが基礎が固まりつつあります。基礎ができればあとは動作と形式を記憶するだけです。
地支八卦は合計六十四種類、それぞれに打つ側とそれに対応する側の動作があります。一つ一つ覚えていけば最終的に六十四種類の技法が身についていきます。