本日は2024年月9月29日(日)です。本日は愛知県豊川市御津の御津生涯学習センターにて八卦掌の練習を行いました。
2024年9月29日の練習内容
本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。
首のストレッチ
練習の一番目は首のストレッチです。手の打の勁の抜けの良さは腕から連なる首回りの筋に柔軟性があるかどうかにかかっています。
首の背中側には大きな二本の筋が通っています。それが背骨の両側に縦に走り、そして肩に向かっても繋がっています。これらの方向にそれぞれ伸ばし、柔軟性を高めていきます。
これが打の時にゆったりと沈肩し続けるためのキーになります。
シュワイショウ
首のストレッチを行ったとはシュワイショウを行いました。最初はゆっくりと行い、腕全体の重み、液体の重みを味わいながら遠心力で液体が腕にたまって手が重くなっていくのを感じていきましょう。
腕が重く感じたら徐々に腕の振りを大きくしていきましょう。そうすればさらに腕が重く感じます。腕や掌、指がむくんだようになればまずまず出来上がりです。
そのころには腕の重みに引っ張られた胴体部分の筋が引っ張られて伸びて腕が長くなった感じを味わうことができます。
上半身の拉筋
シュワイショウを行ってから上半身の勁の通りをさらに良くするために肩回りの可動域を高めるストレッチを行いました。
上半身が適度に伸びたら次は腰と跨と腿、脚、足のストレッチに移行しました。仆歩等中国北派武術の基本の姿勢をしっかりできるようになっておきましょう。
下半身のストレッチを行ったあとはすこし筋トレとしてまた割りのような動作を行いました。これは普通に立った状態から徐々に足を開いていき、そこから上半身の反動を使わずに足を寄せて元に戻る動作です。
大腿部の裏側やハムストリングスの筋力の強化に役立つ練習ですが肉離れを起こしやすい動作のため、無理な強度ではやらず体が十分に温まった状態で行うようにしてください。
中国武術の動作は決してすべてが健康的で体に良いものではないことを覚えておいてください。私は中国武術のリスクを認識していただきそれを回避するための啓蒙を行っています。
これはあまり体にはよくないです。
一連の動作の次は片足で行うスクワットです。両足で行うスクワットは結構一般的に行われていますが、中国武術の動作はより高い筋力を求めます。
軸足の踵をつけて行うスクワットを10回程度できるようにしておけば普通の動作をおこなう筋力はおおよそついたと判断することができます。
この動作を行う際のポイントは、
- 上半身を強張らせないこと
- 顔をしかめないこと
- 歯を食いしばらないこと
- 呼吸をとめないこと
です。この3つを遵守して行っていただければよいと思います。私の場合、表情はにこやかに、そしてずっとしゃべりながらこの動作を行います。
地支八卦 第一段
上の基礎練習を行ったとは地支八卦の動作を八種行いました。
開
開は地支八卦第一段の一番目の動作です。打法を行いますが、開の動作は手を開くことにより防御を行う動作となります。
棒
外領をしつつ斜めに移動し正面への圧を避けながら斜めから両掌を打つ動作です。防御動作とステップを同時に行う練習ができます。
扽
扽は字の如く、両手を下に落とし、その後両掌を前に打ち出す動作です。この動作も初めの一歩目は斜めに移動します。八卦掌では歩法と動作は同時に行います。移動してから受けて、次の動作に移る、という段階を踏むととても時間がかかります。
ですからそういうやり方はやっていません。移動しながら動作をします。もちろん不安定です。でも不安定の中で動作を行うことは可能です。
探
逆手で穿掌をし、再度穿掌をしてから縦掌を打つ動作を移動とともに行います。最初は3拍子で行い、慣れてきたら1動作でも行えるようにしていきます。
ポイントは跨の収と発です。跨が霊活に動かせれば整體の勁がでるようになります。
戾
斜めに移動しながら両手を広げ、そのあと腕を回してから両掌を縦掌にして前方に打ち出す動作です。これも防御動作が移動と同時に行われます。
移動と同時に手の動作を行うのが普通であり、そうしないのが普通ではないと思います。
挑
搭手をしてから外領し肘を上に挑して縦掌を打ち、さらに前進して縦掌を打つ動作です。沈肩墜肘しつつ肘を上に挑する意味を考える必要があります。
蓋
蓋とは字のごとく上から掌で蓋をするという動作です。まずは両手をつかって引っ張りその後前進しながら蓋を行います。
纏
纏は、纏わりつくという意味のとおり、後ろにすこし重心を下げながら受け、そのあと手で手で絡め取る動作です。そのあと反背拳を打ちますが、大事なところは手首をうまく使って絡めとるところです。絡め取ったあと手で手をロックできればこちらで動作を制御できます。
本日の練習のまとめ
本日は愛知県豊川市の御津生涯学習センターでの練習となりました。
冷房の効いた研修室を用意いただき練習しました。そろそろ涼しくなってきて汗だくにならなくても練習できる気功になりました。
次は、10月12日に名古屋での練習、10月13日に豊川での練習を予定しています。