日々の練習

今日の練習 八卦掌 御津生涯学習センターにて 2024年10月13日

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本日は2024年月10月13日(日)です。本日は愛知県豊川市御津の御津生涯学習センターにて八卦掌の練習を行いました。

2024年10月13日の練習内容

秋の風景秋の風景

本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。

首のストレッチ

練習は挨拶をするかしないかよくわからない状態でスタートします。まずは世間話をしながら首のストレッチを行いました。

首周りの筋肉が強張っていると中国武術の要訣の一つである二目平視(顔を傾かせず中立を保つ)ができません。また打をした際に本来は引きちぎれるほどの勢いで放たれなければならない拳が首の筋肉に引っ張られ十分な速度を出すことができなくなります。

手を伸ばした際に首が縮んでしまうというのは、首周りにこわばりがあることを表していますのでまずはこれを解きほぐします。

こめかみをマッサージしたり、首の裏の2本の太い筋周りのツボをおすところまでが、このストレッチに含まれています。

肩のストレッチ

首のストレッチの次は肩のストレッチです。肩関節というよりも肩や首、肋骨、腋、背中全体の筋肉を伸ばします。普段の生活であまり伸ばさない部分をゆっくり緩めていきます。

シュワイショウ

ある程度首回りがほぐれたところで一番負荷の少ないシュワイショウを行いました。これは前後に腕をぶらぶら振る動作です。

シュワイショウの二つ目です。体の周りで縄の様にしならせた腕を振り回します。液体、腕の重みを味わいながら振り回しましょう。と言っても肩から振るのではなく体を回転させることで腕全体が結果として振られる、という状況を作ります。

上半身の拉筋

上の放鬆功ではまだ踏み込めない部分があります。このストレッチをしてさらに深い部分を緩めていきます。最初は表面からでよいですがだんだんと体の深部のゆるみを認識できるようになります。

上半身が伸びたら、次は下半身です。この動画では紹介していませんが、クラブ活動の準備運動の様に参加者全員で練習会場に腰を下ろして股関節、大腿部、鼠径部、ハムストリングなどを伸ばしました。

地支八卦

本日は程派高式八卦掌の地支八卦を練習しました。

纏は、地支八卦第一段の第八動作です。纏という字の如く纏わりつくようにからめとる動作を行い、その後反背拳を打ち出します。

テーマは反背拳ではなく、前手で防御してから手首をスナップを効かせて丸める動作です。反背拳はとくに何も特別なものではないありふれたものです。

截はまず前手を体の前に流し、その後後手を前手の上から出してきてつかみ、前手で水平に反背拳をうってから、反背拳の手をグーにしてその後前進し反背拳を上方に打ち出す動作です。

まずは遮り反撃するという八卦掌の技撃の原則に習った動作です。反背拳に視点が行きがちですが重要なのは截です。そして反背拳を打たない方の手をどのように動かすかです。

上の動画ではそれらもすべて表現していますが、もしその詳細に興味がある方は花垣武学研究会の練習に参加ください。

藏は大事な動作を隠して打つ動作です。まずは搭手の要領で前腕で攻撃を受け止めます。それから後ろ足を前進し両手で手を掴み、下の方の手を縦掌にして肋に打ち込みます。それを防がれた後、縦掌の手を相手の上腕の下の脂肪部分に持ち替えます。

この際には、脂肪部分を指で握りちぎるかの要領でつかむことがポイントです。そして前腕を引っ張りながらもう一方の手で反背拳を打つ、これが蔵の要領です。

自分の手の下にある四角を掌という滑りにくい打法で打っていくというなかなか趣向を凝らした動作となっています。私も初めて習った時攻防の技巧が良くできているなと思いました。

人間は激痛を感じた瞬間は脳がそれを感じる方向に集中してしまうために痛みを感じてその部分を処理しようとする以外の一切の思考を後回しにしようとします。

例えば、背中に蜘蛛やゴキブリを入れられた、シャツにウシガエルを入れられた、としたら、全身鳥肌がたち、ほかのことはすべて放り出してそれを排除するために集中します。

その際には人間はかなり無防備な状態になります。蔵はこのような人間の脳の行動様式を読み、それに対応した動作となっています。このような例は八卦掌のみならず中国北派武術でごく一般的にみられるものです。

本日の練習のまとめ

秋の風景秋の風景

本日は愛知県豊川市の御津生涯学習センターでの練習となりました。文章と動画だけでは解説しきれない部分をたくさん練習に盛り込んだ練習となりました。

私は中国武術の技撃性を特段重視することはありませんが、振り付けを覚えていただき訳するために技撃として利用する場合のポイントは適宜解説を行っています。

今回も前半の1時間を放鬆功に使い、後半に技術的な指導を行いました。また次回もリクエストに応じ、様々な中国武術の魅力をお伝えできればと思います。

次回は11月の中旬か下旬に愛知県豊川市で練習会を開催できればと考えておりますので愛知県東三河地区や静岡県遠州地方の方で中国武術に興味がある方は当会に連絡をいただけるとありがたいです。

 

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