本日は2021年月10月24日(日)です。本日は午後に神宮東公園で練習を行いました。
2021年10月24日の練習内容
本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。
準備運動
本日の練習もまずは上半身のストレッチから始めました。上半身の可動域は肩を柔らかくすれば拡大すると思う方が多いですが、首周りの筋肉の可動域が広いか狭いかで腕の伸びが大きく変わります。
まずは首周りをほぐす練習を行い、その後、経穴を上から順番にマッサージして開いていきました。経穴とは経脈という中国人が考えるエネルギーが通る仮想ルート上にありエネルギーが滞ったりしやすいポイントのことです。
その仮想ルート上にある仮想ポイントをマッサージして、仮想エネルギーが通過しやすい体を作ります。
ストレッチを行った後は、シュワイショウを行い上半身をさらに緩めました。シュワイショウにはいろいろな形がありますが、腕を前後に振るもの、腕を体の周りで絡めるように振るもの、体全体を回しながら行うものなどがあります。
上半身のマッサージを行った後、前後に腕をふるシュワイショウを行いました。力いっぱい腕を振るのではなく、腕の重み自体を利用してふらーっと降るようにして頂くだけでもリラックスと打撃力向上の効果があります。
前後のシュワイショウを行った後は、体の周りで腕を振るシュワイショウを行いました。
順番が前後しますが、ここで肩のストレッチを入れました。これを行うことにより体をより深くほぐしました。
上半身を緩め、ファンソンする上でさらに上の動画のような動作を入れました。これで上半身の準備運動は終了です。1時間をファンソンにかけています。でもそれだけ重要で値打ちがある練習内容です。
上半身のストレッチの後は、続けて股関節、大腿部の拉筋(ストレッチ)に移行しました。股関節、お尻のストレッチ、仆腿式などで入念に下半身を温めました。
障害と炎症や肉離れを防止しながら練習を続けるには、ストレッチや準備体操をおろそかにしないことが重要です。本日の練習の前半は技撃性を伴わない準備運動に費やしました。
(2024/10/08 00:07:32時点 Amazon調べ-詳細)
剣術の基本技法
本日は剣術の基本技法である腕花(ワンホア)という動作を4種練習しました。
上動画では、上から下に剣を回す動作をカラーバットで演じています。ポイントは
- 剣は体のすぐ脇を通過させること
- 剣の軌跡は円錐型にならずできるだけ平らな円に近づけること
- 肘を曲げすぎないこと
- 肘の位置を大きく動かさないこと
- 沈肩墜肘を守ること
です。そのためには剣を握りこまず柔らかく持ち、手首のスナップを上手く利かせることをが重要です。剣の柄はもともと片手で軽く握ったときにしっくりくる形で作られていますのでそれに合うように持って頂ければと思います。
動作の意味合いとしては、相手が剣で突いてきたときそれを少し体(たい)をかわしてさばきながら剣で受け、そのあと手首を返して相手の手首を切るという動作です。
上の動作は本日練習した下から上に切り上げる動作です。こちらの方が難易度がやや高いです。上段をついてきた剣をさばきつつ、下から手首を切り上げる動作です。
手首のスナップを利かせ、尚且つ剣を握りこまず柔らかく握りながら手首を切ります。跨をすこし回転させれば相手の得物を避けながら剣の回転を加速させることができます。
本日は単式の練習方法を紹介するとともに、過敵応用、つまり技撃についても解説を致しました。
(2024/10/07 12:42:03時点 Amazon調べ-詳細)
地支八卦 第一段之一 開
本日は、地支八卦第一段の第一動作である「開」を練習しました。開は、相手の拳打を前手で押さえ、そのあと足を一歩進めながら下から手を回して相手の手をロックしつつ、掌打を打ち込む動作です。開掌という名の由来は、
- 相手の防御を開くという意味
- 両掌を開くという意味
があります。またこの動作が地支八卦の第一動作であるため、開始、つまり始まりという意味合いもあるのではと推測します。
地支八卦は私が練習する揉身連環に伝わる六十四種の攻防技法です。地支八卦のシリーズは高義盛派独特の練習内容です。呉国正老師の呉家に伝わったもの以外では、台湾では張峻峰公の易宗門とそれに連なる方が後天八卦六十四掌としてこれを伝えています。
張峻峰公がこの動画の6:19秒付近で演じている動作も、本日練習した「開」です。
高義盛が張峻峰公に六十四掌を教授したのは天津にて、高義盛が呉輝山、呉錦園親子に六十四掌を教授したのは高義盛が天津に出る前の出来事ですので、動作は少し異なりますが構成は同じです。
日本ではマイナーな高義盛派八卦掌ですが、天津地区、山東省、香港、台北市、台湾省新竹県では盛んに練習が行われています。
本日のまとめ
本日は午後に練習時間を設けてみました。前回に神宮東公園で練習を行った際には、公園に生えている木の色はまだまだ緑色でしたが、一か月で急激に秋が深まりました。公園はもう茶色の落ち葉に包まれています。季節の移ろいを感じながら自分の好きな運動ができることに感謝です。