日々の練習

今日の練習 八卦掌 神宮東公園にて 2021年9月19日

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本日は2021年月9月19日(日)です。神宮東公園での練習はインターバルが空いてしまいましたが本日から復活しています。

本日の練習20210808
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2021年9月19日の練習内容

神宮東公園神宮東公園

本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。

歩行

練習の一番初めは歩行からスタートしました。まずはお喋りをしながら公園の噴水を二周ほど回りました。

準備運動

歩行のあとは、樹を使って上半身を伸ばす練習を行いました。脇腹や肩部を中心に上半身全体をゆっくり伸ばすことにより体を開発していきます。

ストレッチを行った後は、シュワイショウを行い上半身をさらに緩めました。シュワイショウにはいろいろな形がありますが、腕を前後に振るもの、腕を体の周りで絡めるように振るもの、体全体を回しながら行うものなどがあります。

 

シュワイショウにはいくつかのタイプの動作があります。それぞれを順番に行っていきます。本日は3種類のシュワイショウを行いました。

シュワイショウは手(ショウ)を甩(シュワイ)する動作ですのでそれに当てはまればすべての動作はシュワイショウという名前になります。腕主体になりがちですが、動作は足腰でこぎます。この動作を行えば首あたりの可動域も広くなり、動作全体が伸び伸びとしたものになります。

体のストレッチをする際には、自分で体の各部をマッサージすると、更に効果が増します。動作を行いながら体の強張りを見つけ、そこを揉んだり掴んだりしてほぐしてみてください。そしてその部分が緩んだから別の一番硬いところを探す、そのようにしながら自分の体の中の意識を高めて深い部分を認識していきます。

架子の練習

本日は基本功の練習を中心としたカリキュラムを組みました。中国北派武術の立ち方でオーソドックスなものは

  • 弓歩
  • 馬歩
  • 独立式
  • 坐盤式
  • 仆歩
  • 虚歩

です。本日はこれらをすこし深めに掘り下げて解説しました。

弓歩

前足はつま先を少しだけ内側に向け、大腿部は水平まで落とし、股関節と胴体は90°になるまでしっかり体を落とします。後足は太腿を完全に直線に伸ばし、つま先はできるだけ前方に向けます。つま先は30°くらいまで前方に向けるのが理想的ですが、45°あれば問題はありません。歩幅はできるだけ狭くします。

馬歩

つま先を前方、或いは少しだけ内側に向けます。膝はつま先の位置を超えすぎないようにし、体をしっかり落とし、大腿部は水平に近づけます。お尻が後ろに出すぎないように、上半身は前傾し過ぎないようにします。(垂直にしなくても問題はありません)

独立式

片足の膝を上げ、膝を臍より高い位置に置きます。上げた足のつま先はピンと伸ばし曲げないように注意します。軸足の膝はまっすぐに伸ばし曲がらないようにしましょう。

坐盤式

立った状態から体を180°回転しながら腰を落とす立ち方です。伝統武術の坐盤式は競技武術の坐盤式とは形が異なり、機動性を担保するためにお尻は地面に落としません。

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仆歩

仆歩を作るときには軸足に重心を置いたままもう一方の足を延ばしていきます。片足は地面すれすれまで引付けたままにし、水平に蹴り出します。サイドキックの練習にもなります。

仆歩の両足は平行にちかくなります。伸ばした足のつま先が脚部と90°となり、膝をしっかり伸ばすようにしましょう。足の裏全体が地面から離れてはいけません。

虚歩

全体重を軸足に置き、前足を虚にすることがこの歩形の名前の由来です。前足はつま先の親指の先だけをチョンと地面に付けます。軸足は深く股関節を折ります。

上半身はやや前傾姿勢になっても問題ありませんが、お尻だけが後ろにプリッと出るのは間違っています。軸足の膝はつま先より前に行き過ぎないように注意してください。前足の膝は自然な角度で曲げるようにしてください。

過渡式の重要性

本日は中国武術の基本的な立ち方を解説しましたが、立ち方というのはいわば、静止状態のポーズですね。中国武術では静止状態を「姿勢」、動く様を「動作」として明確に区別します。そしてこの「動作」を正しく行うことは「姿勢」を正しく行う事よりもさらに難しく重要です。

中国武術の套路は、基礎的なものは、姿勢→動作→姿勢→動作の連続で構成されます。まずは静止状態で正確な状態を作り、その後動作にもいろいろな要求を求めます。

本日はその「動作」についていくつか要求を盛り込みました。例えば、馬歩から弓歩に変化させる動作についてです。馬歩から弓歩に変化させる動作では、後ろ足の踵の意念が重要です。つま先を軸にすると踵が後ろに移動してしまい、前方に向かわなければならないベクトルが後ろに逃げてしまいます。

これを避けるためには踵を軸にし、踵が後ろには絶対に移動しないような動作づくりが必要です。

独立式を作るときの足の上げ方にもコツがあり、そのまま上に上げる方もいればすこし引っ掛けるような動作を盛り込む方もおられます。それぞれに意味があります。

独立式から馬歩に遷移する際には、胯を切る動作が発力には重要です。これらを踏まえて練習していくことで中国武術の功夫底子は向上します。

本日のまとめ

神宮東公園神宮東公園

昨日までの台風のお天気とは打って変わり本日の名古屋は快晴のいいお天気となりました。日差しがある所では暑いので、日陰を利用しながら基本功の再認識をメインに練習を行いました。

基本功は大事であるとよく言われますが、これはその通りですので、しっかりとした基礎と下半身の粘り強さを養い、積み重ねを行っていただきたいと思います。

今日の練習20211017
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