本日は2024年月7月14日(日)です。本日は愛知県豊川市御津の御津生涯学習センターにて八卦掌の練習を行いました。
2024年7月14日の練習内容
本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。
首のストレッチ
練習の始まりは首周りの拉筋からです。首を上に向けたり、下に向けたり、横に向けたり回したりして首周りの緊張をほぐします。
「首が固い」とか「首が硬い」とか、そういうことを言う方は、自身が「首周りを緊張させている」「首周りを強張らせている」ことを認識し、それをやめるようにすれば、首周りの緊張はなくなります。
この動作はそれを行うためのものです。練習における首の拉筋とは肩や背中の拉筋までを含む概念です。
臂部の拉筋
この動作は掌を頭の高さにおいて、体を回すことにより、日本語でいう肩周辺の拉筋を行うものです。首筋、首の付け根、胸の筋肉、上腕の筋肉などがのばせます。
手を水平においてもあまり効果がありません。手は頭の高さかもう少し上あたりにおいていただくのがいいと思います。
自助推拿
自助推拿です。自分で行うストレッチな穴道のマッサージです。体を伸ばしたりすることで気血の巡りをよくする効果があり、また穴道を押したりこすったり、もんだりすることで勁の通りをよくすることができます。
実際に適度な強度でこれを行うのはきもちがいいものです。
肩のストレッチ
手刀を木に当て肩押し当てるストレッチです。また手の合谷(親指側)を木にあてるやり方もあり、こちらのほうが負荷が高いです。
足の位置は木や壁から遠ざけて上半身をリラックスさせると肋骨廻りが良く伸びます。
上半身の拉筋
これは上半身、とくに肩の周りをリラックスさせるための柔軟体操です。肩を下に押したり、壁や台、公園の鉄棒を使って肩関節の可動域を広げる意味があります。
但し、他のストレッチにも言えることですが肩のストレッチといっても肩関節だけに着目するのはよろしくありません。中国武術では全体の整合性を大事します。肩をストレッチする動作や姿勢を借用し、全体の柔軟性を高める工夫が各所にちりばめられています。
一つ例に出すと、足の裏を押したりマッサージすると全身の力みが消えたり、腰をもみほぐすと肩こりが解消したりといった具合に、人間の体にはトリガーポイントがあります。それらを知り、能動的に活用することでストレッチの効果はまあまあ(飛躍的ではありません)高まります。
シュワイショウ
上で放鬆功と拉筋を行ったうえで甩手を行いました。腕が液体の重みでたるんで触れるようになっていれば成功です。その腕の重みを認識でき、それが動作全体をけん引でき、同時に体の奥の動きと連携できれば功夫のレベルは上がっていきます。
上半身の底上げを行った後は下半身の拉筋に移行しました。
中国武術は拳を練りますが、それは腿(脚部)を練ることでもあります。これらの動作は中国人が一般的に行う可動域を広げるためのストレッチでもあります。
中国武術の動作は練習では高い部分まで足を上げます。ここで筋肉を伸ばしすぎて炎症を起こしてしまわないように、体がスムーズに動くようにするためにストレッチは欠かせません。
練習前に自主的にウォーミングアップを行う場合、最低30分程度ウォーミングアップを行うことをお勧めします。私も以前毎日新生国術館に通っていたころは定例の練習が始まる30分ほど前に武館に到着して拉筋を行っていました。
地支八卦
放鬆功の系列の練習をしたあとは地支八卦を練習しました。
開
開は地支八卦の第一段の一つ目の動作です。まず体を少し後ろに引き、胯を動かしながら上歩し、手を前下方に差し込んでから両手を開き、後ろ足で強く地面を押して大きく前に前進し両手の縦掌を打ちます。
ポイントは沈肩墜肘を行うこと、大きく前進すること、開と合を意識すること、動作の連綿を意識し停止しないことなどです。
棒
棒(Peng)は斜め前方45度に進みつつ、搭手をした後、足を前方に進めて外領し、後ろ足で強く地面を押しながら手を引かずに外領の位置から掌打を打つ動作です。
掌打はだいたい腰(ウェスト)の位置に置きます。開と同じく動きはつづけた状態で停止させずに行います。
扽
扽は斜めに進んみつつ手を上に穿をし、その後両手を前足の膝の外側まで落としてから前進して縦掌を打つ動作です。
掌から拳の変化、統合された体の動き、整体の勁を練ります。打のほかに摔にも変化します。
探
探は逆歩の手を穿し、その後前進しつつ逆歩で穿を上面に打ち、最後に順歩で縦掌を打ち出す動作です。三打ともに重心は後脚におき、踵を地面につけたまま打ちます。
悷
悷は斜め前方に大きく足を出しながら順歩の手を出し、続けて後ろ足をちかづけつつ両手を回して膝の横まで進め、その後斜め前に向かって縦掌を打つ動作です。
挑
挑は前手で搭手しその後前進しつつ後手の肘を上に跳ね上げ、二打連続で縦掌を打つ動作です。
蓋
蓋はまず兩手で搭手してから引っ張って、前進しつつ上からかぶせるように掌打を打つ動作です。
本日の練習のまとめ
本日は愛知県豊川市の御津生涯学習センターでの練習となりました。
今回は地支八卦の蓋を説明しました。まだ第一段を進んでいますが基本功ができてきているので、今後は毎回ひとつづつ地支八卦の動作を行っていこうと思います。