本日は2024年月7月28日(日)です。本日は愛知県名古屋市熱田区の神宮東公園にて山東武術の基本功と八卦掌の練習を行いました。
目次
2024年7月28日の練習内容
本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。
放鬆功
練習の初めは放鬆功からスタートです。
甩手1
練習の一番スタートは最も負荷の低い甩手です。この甩手は手を前後にふるという簡単なものです。腕の重みを感じなら力をできるだけ入れずに行ってください。
手を硬直させればさせるほど手は軽く感じ、力を入れないで自然に垂れるようにすればするほど腕は重く感じます。
腕や背中の力みを取る準備運動という面もありますが、これは技撃面で大きな意味を持つ動作です。
甩手2
これもシュワイショウです。このシュワイショウは先ほどの物とは違い体の周りを振り回すタイプの動作です。腕に力を入れずに腕を振るわけですが、手が肩から出ているからといって手だけをぶんぶん振るだけでなく、足でこいでいただくとうまくできます。
もう一つ深堀すると、胯を切ったりウェストをよく回転するとシュワイする腕に勢いが出ます。
基礎十二式
揉身連環八卦掌で呉国正老師が考案した基礎十二式の第一動作から第三動作までを練習しました。
甩手式
体の正中線の正面で、手を真下から真上に上げ、その後その手を逆側の腎臓当たりに当てる動作です。胯を大きく動かしながら腕の重みを感じつつ行えば、以後の動作に良い影響が出てきます。
揉球式
揉球式は胸の前に大きめの球面、つまり柔らかいボールをイメージしそれを抱いたり動かすようにする動作です。手は球をなぞるようにしますが、動作は足と胯の動作で行います。胯股を練る動作と言っていいと思います。
七星起式
七星起式は足を前後に置き、逆手の方の手を大きく前に出し、両手を交互に動かしながら胯を動かしつつ手を引っ張るように動かす動作です。
基本は左足を前にしますが右足を前に出して行っても問題ありません。
山東武術基本功
本日は山東省の武術に共通する立ち方、つまり架子を練習しました。
練架子
本日練習した架子は以下の通りです。
弓式
前足のつま先を前方に向け、膝を90度におり、前足の大腿部は水平にします。大腿部と股関節の付け根も90度にし、後足の膝は完全にまっすぐに伸ばします。後足のつま先は前方に向かって45度よりも前に向け踵をしっかり地面に着けます。
上半身は、前足の方の手を伸ばして横方向に、もう一方の手の拳をこめかみから10センチの距離のところに置き、弓を引き絞るときの様を描きます。
馬式
両足を平行しにして立ち、大腿部を水平近くまで下げてたちます。片手を前に、片手を拳にして頭の上に置きます。
金鶏独立
片足の膝を臍より上まで上げつま先を伸ばします。軸足は膝を完全に延ばし、片足立ちをする姿勢です。
坐盤式
体をひねって足を交差させ中腰になりつつ片手を上げて、もう片方の手を後ろに置きます。後ろに置く手の形は鳥のくちばしのようにし五本指をすべて揃えます。
圧腿
腿法の練習をする前に行う中国北派武術伝統のストレッチです。つま先を立てて靴を掴んだり様々な形で脚全体の裏側を伸ばします。
弾腿
膝を上げる勢いでつま先を力強く蹴り上げる腿法です。
蹬腿
一度膝を上げてから踵を前に押し出す腿法です。
正踢腿
軸足と上げる足の膝を伸ばし、膝を曲げずに足を上げる腿法です。
擺蓮腿
内側から外に向かって回すように足を上げる腿法です。
裡合腿
外から内に向かって足を向け、反対の方の手のひらで脚の裏を受ける腿法です。
旋風腿
馬歩になったところから後足を当て、後ろ側から左側をみてから跳び、空中で蹴りを行う腿法です。長拳や査拳などの北派武術で普遍的にみられる跳躍技法です。
地支八卦 開
開は、地支八卦の一番目の動作です。
前手を抑え、後手を刺しながら後足を前に進め、手を開いてから両掌を縦掌にして打ち出し前進する動作です。
地支八卦 悷
悷は後足を扣步にしながら大きく斜め前に前進しつつ、前手で大きく受けの動作を行い、その後両手を回し、前足となった足の膝の横においてから両掌を縦掌にして打ち出す動作です。
八大綱 回身掌
回身掌は八大綱の8個目の動作です。
手は掌にしてカニのように肩あたりまで上げ、その後12345歩に合わせて体の前に合わせていきます。足は擺步と扣歩を交互に組み合わせながら一回転し、円心に向かって穿をしてから外部に向かって縦掌を打ち、換掌を行います。
本日の練習のまとめ
本日は山東武術基本功と八卦掌の練習を行いました。今回は小学校2年の男の子が練習に参加してくれました。腿法を中心とした武術基本功、八卦掌の技法と盛りだくさんとなりました。
今回も暑い中参加して頂きありがとうございました。