日々の練習

今日の練習 八卦掌 神宮東公園にて 2020年8月13日

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遅い梅雨明けのあと猛暑がやってきています。本日は名鉄神宮前駅で待ち合わせをしてから、名古屋市熱田区の神宮東公園で練習を行いました。事前に調べておいた風が通り、木陰となるところでの練習となりました。

本日の練習20200719
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本日の練習内容 2020年8月13日

夏の公園夏の公園

本日の練習内容は以下の通りです。

放鬆功、拉筋

当会の練習では、練習初めの挨拶等の意味のないことは行いません。練習に実在的に必要な準備ができ次第、出来た人から好きなタイミングで動きをスタートして頂きます。

本日もまずは放鬆功と拉筋(ストレッチ)からの練習となりました。寒い時期に体を温めずにいきなりストレッチに入ると筋肉や腱を痛めてしまう可能性がありますが、37度を超す気温の中での練習の為、アップは省略し、放鬆功と拉筋から運動を開始しています。

まずは肩、上腕、前腕等のツボ押しやベンチを使ったストレッチ、腕を振る甩手(シュワイショウ)という運動からスタートし、徐々に負荷の高いストレッチへと移行していきいます。

またストレッチは体の上の方から下の方に向かって行うのが私流です。上半身のほうが下半身と比較して小さな部位が多く、負荷が少ないためです。また上半身から緩めていった方が意念が落ちて重心が下がりやすいはずであるという考えも関係しています。

上盤を大体緩めた後は、中盤を緩めていきます。その後は跨(Kua)の周辺を回したり叩いたりして開き、鼠蹊部の可動部を緩ませるようにします。大腿部の裏側はベンチに足を乗せて伸ばす中国式ストレッチです。ストレッチは号令はかけません。

号令をかけることは個人個人のペースを乱してしまうことになりますのでそのような個々に対する不親切な対応は行っていません。その代り、世間話や武術のお喋りをするようにしています。お喋りや雑談は心の強張りと力みをほぐし、生徒さんとの間の意思疎通の蟠りを取る意味でも非常に重要です。

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基礎十二式

本日は前回までに練習して頂いた

  1. 甩手式
  2. 柔球式
  3. 七星起式
  4. 掩手式
  5. 穿掌式
  6. 探掌

に加えて、「擺扣穿掌」という7種目の練習を追加しました。今まで練習した基礎十二式の内容について復習し易いよう、以下に動画をアップします。

甩手式

 

柔球式

 

七星起式

 

掩手式

 

穿掌式

探掌式

擺扣穿掌

本日は、基礎十二式の七つ目の動作である、擺扣穿掌を新たに追加し練習しました。擺扣穿掌は八卦掌独特の歩法(もちろん他派にも類似の歩法はあります)である擺歩(足の内側を前に出し強い蟹股になる歩形)と扣歩(つま先を内に入れ強い内股となる歩形)、これに加えて穿掌(指先で前方を突刺す動作)を組み合わせたものです。

要領は以下の通りです。

  1. 站樁式
  2. 左手外領(左手を握りながら外に手をよけつつ)左擺歩(左足の擺歩)
  3. 上步扣步(一歩前進しながら扣步)右手を前に出す
  4. 穿掌(姿勢を落としながら穿掌)

を繰り返し行います。これを行うことで独特の歩法の感触を掴んでいきます。振り付けを覚えて頂きやすくするために、簡単に技撃的な解説も行いました。八卦掌は正面突破を行わず、うまく角度を付けながら相手の死角に刷り込むような動きを得意とします。

基礎十二式はあくまでも体の動かし方の基礎を体に覚えさせるための基礎練習ですので技撃性には重きを置かず、まずは振り付けを覚えて頂くことに注視しました。

基礎十二式で解説した事

本日も練習の大部分を基礎十二式の練習に費やしました。本日基礎十二式を練って頂く中で解説したものは、「跨」の柔軟度、霊活性(機敏さ)、そして、「身法」です。

跨の扱い方と身法は密接に関連しており、また身法は下半身の動きによりつくられることを解説しました。練功就是練腿功(練功は即ち下半身を練ることである)と言われる通り、中国武術の基礎は足腰をどれだけ練るかにかかっています。粘り強い足腰を持つことが中国武術上達の決定的な要求事項となります。

淌泥步

基礎十二式の練習のあと、三種の淌泥步の練習を行いました。以下3種の淌泥步は歩形は同じですが、手の形が異なります。今後練習して頂くことになる円周上を回る功法「転掌」の基礎となる歩法のため、直線を何往復化しながら要点を整理していただきました。

基本の淌泥步

步+双撞掌

淌泥步+双抱掌

本日の練習のまとめ

熟したほおずき熟したほおずき

本日は名古屋市熱田区の神宮東公園で14:00~16:00に練習をしてみました。気温は37℃ほどあったはずですが、乾いた涼しい風が絶え間なく吹き抜けていました。長い梅雨があけて湿度が低くなっていることもあり、体に熱がこもらない状態で練習できました。

中国人は武術を練習する際には、

  • 夏場は木の木陰などできれば直射日光が当たらないところ
  • 空気が澱んでいないところ、空気が適度に通るところ
  • 強い風を避けられるところ
  • 不快な臭いがないところ

の場所を選び練習します。樹木があり、適度に風が通る屋外の空間は中国武術練習に最適です。

新型コロナウイルスの感染が終息しない中で練習になりましたので接触を伴うことになる地支八卦の練習は省略し、ソーシャルディスタンスを考慮に入れた練習を行いました。

暑い季節となりましたので練習の際には、吸汗速乾素材のトレーニングスーツの利用、水分を十分にとる、塩飴やスポーツドリンクで塩分やミネラルを補う、休憩を多めに取る、等の対策を行い、快適で有意義な武術ライフを送って頂ければと思います。

神宮東公園は練習場所として申し分ない環境を備えていることが確認できましたので、これからも神宮東公園で活動を続けていきたいと思います。

本日の練習20200817
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