今日は曇りのお天気。凛とした寒さは遠のき、春の近づきを感じさせてくれる一日でした。本日は午後、自宅から2番目に近い広場で練習をしてきました。
目次
練習内容
本日の練習は以下のメニューで行いました。
準備運動
準備運動としてまずは体全体をほぐし、腕回し、劈山、等通背拳の基本功と招式を借用し、体を緩ませていきました。
五行拳
鷹捉
本日は五行拳の第1招目にあたる「鷹捉」を練習しました。他派の形意拳ではこの形式(掌を開き、指をやや曲げ、虎穴を円く、手の甲を円く、掌心を円くしつつ、意識をめぐらせる)を劈拳と呼ぶようですが、私が練習している支派では、これを鷹捉と呼び、劈拳は拳で行います。
鷹捉は五行拳の一招目として練習します。五行拳、十二形拳でも起式、収式にたくさん出てくる形ですのでなかなか重要です。
形を正確に練る方法として慢練(ゆっくり練る)を行ってもいいですし、不提步(歩法と動きの霊活さを優先)とし連貫性を重視した動きも練習できます。
地支八卦(六十四掌)
本日は、地支八卦の第1段「打法」を練習しました。内容は以下の通りです。
第一段 打法
開 相手の構えを開き掌打を打つ動作
棒 相手の肘を掴み、脇腹に掌打を打つ動作
扽 相手の腕を掴み、下に落としてから掌打を打つ動作
探 相手の攻撃を受けてから顔面を牽制し、胴体に掌打を打つ動作
捩 相手の圏打を受け流し、脇腹に掌打を打つ動作
挑 相手の攻撃を受け上げ、掌打を打つ動作
蓋 腕を掴み、引っ張り込みながら上から掌打を打ち落とす動作
纏 相手の腕を巻き込み、裏拳を打つ動作
当門では、これを受け側と組み合わせた「本手」という対練形式の練習もありますが、練習生は先ずは打ち方を練習します。当門ではこの一連の動作を「地支八卦」と呼びますが、他の高氏八卦掌では、後天八卦六十四掌という名称で同じ内容が伝えられています。
それぞれ一往復ずつ練習し、往路はゆっくりと、復路はすこし勁を考えながら振り付けを行いました。呉家に伝わる地支八卦(六十四掌)は高義盛公が整理し伝えた物の中では早期版と言ってよく、他の高氏八卦掌とは振り付けに差異がみられます。私が学んでいる地支八卦は、高義盛公が天津に赴く前の数年間、呉家の院子(屋敷)に滞在していた際に伝えられたものだと聞いています。
まとめ
春も近くなる中、季節の移り変わりを感じながら練習できました。コンパクトデジカメでいくつかの動作を撮影してみました。ぎりぎり皆さんにお見せできるものも撮る事ができましたが、自分の中で合格点が行く作品はほとんどなく、愕然とした状態です。
それを乗り越えるには改めて練習あるのみであることを再認識しました。これからも精進していきたいとおもいます。