皆さんは中国武術を学ぶために現地に渡航するための費用をどのように捻出していますか?
中国大陸や香港・マカオ地区、台湾地区は世界的に見れば日本と地理的に近く、渡航時間も短く航空料金も低廉に往復できますが、やはり日本から国外に移動することになるため航空券、宿泊費や老師への謝礼など様々な費用が掛かります。
ですが、香港マカオ地区、マレーシア・シンガポール地区、中国大陸、台湾地区などの華人地域の中国人老師に就いて中国武術を学んでいる方はそれぞれが様々な工夫で渡航に関する金銭的問題を解決し現地で武術を学んでいます。
今回は中国武術を学ぶために必要な渡航費の調達方法について解説します。
目次
中国武術を学ぶための渡航費の調達方法
中国武術を学ぶための渡航費の調達には以下のような方法があります。
フルタイム勤務で貯蓄する
渡航費を蓄える方法として王道なのは、フルタイム勤務で貯蓄を行うことです。勤務体系はボーナスが出る正社員が望ましいですが、期間工や派遣社員でも問題ないと考えます。
毎日2時間程度の残業と月2回程度の休日出勤をしながらフルタイム勤務をすれば大家族を養っていたり、高額の住宅ローンがない限り半年に一度の渡航費は貯蓄できます。
私は新卒から27歳頃までゴールデンウィーク、お盆、年末年始と年3回台北を往復していましたがその際の資金源は普通に正社員として働いていた月給と残業代とボーナスでした。
これは誰でもできることであり、容易で再現性が高く堅実な方法です。
セカンドワークで稼ぐ
フルタイムで勤務するよりももっと多くの資金を早く作りたいときには、フルタイム勤務に加えてセカンドワークを活用することをおすすめします。
早朝のコンビニバイト、夜間のスーパーの品出しバイトから、新聞配達、警備員、居酒屋や夜のお店でのアルバイトまで世の中にはフルタイムにプラスして働く機会がたくさんあります。
週末にもアルバイトを追加すれば得られる収入はもっと多くなります。私の知り合いにも平日は会社で働き週末はガソリンスタンドで働いている人がいます。
これらは昼間は講義を受けている大学生が普通にやっていることです。
副業で貯蓄する
サラリーマンの給料だけで渡航費を準備するのが難しいと感じた時には、サラリーマンの労働に合わせて副業を行い、その収入を渡航費に当てることで現地に行くお金を工面することができます。
副業には家庭教師、フードデリバリー、スポーツインストラクターなどがあります。
株式投資で稼ぐ
渡航費を貯めるのには何も給与所得を稼いだり、時間や労力を金と交換する方法ばかりではありません。株式投資、株式による資産運用でも渡航費を調達することは不可能ではありません。
株式市場で、実質価値より安い値が付けられている株を買ったり、企業の将来価値に対して割安な株式を購入し、株価がそれらを盛り込んでから売却すれば利益を取ることができます。
また「遠くの銃声は買い」という具合に地政学的リスクによる一時的な投資家心理の冷え込みにより実際価値以上に売り込まれた株をタイミングよく購入し、一時的なリスクオフから市場が立ち直った時期に売却し利益を得るなど様々な投資戦略を駆使すれば、労働を行うことなく渡航資金を工面することは可能です。
FX、先物取引、オプション取引等で稼ぐ
株式投資はレバレッジをかけることができないため資金効率が悪く、少ない頭金で短期間に大きな利益を得ることはなかなか難しいです。
ですがFXや先物取引、オプション取引であれば、少ない資金でその10倍以上の取引を行うことができ、資金効率を高めて大きな利益を出すことができます。
但しレバレッジがかかり少ない資金で大きな金額を運用でき、短期間に大きなリターンを狙える半面、相場が予想の反対に動いた場合の損失も大きくなるためハイリスクハイリターンの投資となります。
ハイリスクハイリターンですが、手数料は現物の株式投資より極めて安いため高い資金効率と相まって先物やFXを好む投資家は多いです。
資金管理をしっかり行い、リスクを正しく認識しながらこれらの仕組みを活用すればFXや先物取引は渡航費の工面するための一つの方法論としては有効です。
仮想通貨で稼ぐ
最近流行している仮想通貨も渡航費を作る一つの方法です。仮想通貨は将来現在よりも高騰するといわれています。
値下がりしている通貨、潜在的価値を秘めているのにまだ評価が追い付いていない通貨を見つけ先に一定ロットを購入し保有すれば将来大きなリターンが得られるかもしれません。
フリマサイトやオークションサイトで稼ぐ
メルカリやヤフーオークションなどのフリマサイトやオークションサイトを使って自宅の不用品を売ったり、高く売れそうなものを調達して売りに出したりして渡航費を稼ぐという方法も有効です。
まずは自宅になる不用品の出品から始めてみてはいかがでしょうか。感触が確認できた後は自身が目利きできるものに焦点を当て安く調達して高く販売することで調達費を稼げるようになります。
転売で稼ぐ
最近は転売ヤーという物品の転売行為をして稼ぐということが流行しているようです。私は調達価格が市場価格より安ければそれを買い、市場価格で売却することを否定しません。
需要と供給との間の均衡価格(市場価格)と調達できる価格とが乖離している場合、そこに物やサービスの流動性を提供するものが現れてもいいと思っています。
市場価格と調達価格との乖離を見つけ、自身のリスクで調達しそれを適正価格で販売する、これを行うことで渡航費を調達することは可能です。もし消費者や転売業者から買い取った物品を転売する必要がある場合には古物商許可を申請し取得すれば事足ります。
ブログアフィリエイトで稼ぐ
自身の知見をブログに書き、そのブログにアフィリエイトバナーを張り付ければ、閲覧者がそのバナーをクリックしたりバナー先のサイトから商品を購入したりサービスを申し込んだ際にブログ運営者に収益が入ります。
これをブログアフィリエイトと言います。有名なものにはグーグルアドセンスやA8.netというサービスがあり、ブログを構築し適切に管理をすれば収益を生み出し続けることができます。
武術教室の学費で稼ぐ
渡航費を調達する目的は武術を学ぶためです。渡航費を払って現地で武術を学び、それを日本で練習し指導できる程度の功夫が出来上がれば、それを指導し学費を得ることで渡航費を調達することが可能になります。
武術を学び、学んだ武術で渡航費を稼ぐ、稼いだ渡航費でまた武術を学ぶ。まさに正のスパイラルです。このようにして渡航費を調達している方は実際にたくさんいます。
個人輸入で稼ぐ
個人で外国から物品を輸入しそこに利益を乗せて販売すれば渡航費を稼ぐことができます。
個人輸入は語学力や輸入の実務的知識と能力が必要なため参入障壁があります。そこが価格の乖離を生み利益獲得機会となります。
第三国から物品を輸入し国内で販売するという方法もいいですが、中国や台湾地区に武術を習いに行くついでに物品を買い付け、それを国内で販売すれば一石二鳥です。
日本で需要があるが手に入りにくいもの、文物、工芸品、嗜好品などを取り扱っている方はたくさんあります。実績がある渡航費の調達方法です。
家族や親族からのカンパ
自分でお金を調達するのが難しいなと感じた時は、自分の家族や親族に相談をし、目的を説明し、カンパを募るのが良いと思います。
日本の中国武術黎明期に現地を訪問し現地の武術を日本に紹介した人たちも家族や親せきから工面したお金でそれを達成したと聞いたことがあります。
私が大学を休学して行った語学留学では学費と生活費は親の支援を受けていました。
クラウドファンディング
クラウドファンディングは多数の人に少額の資金の提供や協力を行うことです。この中でも「寄付型」のクラウドファンディングを利用することにより不特定多数から広く渡航資金を募ることができます。
節約する
ここで基本に立ち返りもっとも簡単な渡航費の確保の一つとして節約という方法を紹介します。食費、光熱費、通信費、娯楽教養費、被服費などを節約し辛抱して自分が買いたいものを買わないで貯蓄に回せば渡航費はすぐにためることができます。
私が大学の時に渡航費を作ったのはこの方法です。当時は親から仕送りを受けていたのでそれを無駄にしないように、食費は外食込みで一か月1万円以内に抑え、他の生活費も切り詰めて毎月2万円を捻出しました。
欲しいものを我慢して自分の目的のためにためるというのは誰でもできることです。
家族や親族からの借金
お金がないけれど手っ取り早く渡航費用を工面したい場合は家族や近い親族にお金を借りるというのが簡単です。まずは両親や兄弟に事情を説明しお金を借りましょう。そうでなければ親類を回ってお金を借りるのもいいと思います。
そのようにしてお金を集め中国大陸や台湾地区を訪問し武術を探求した日本人は過去に存在します。私も大学4年生の後半半年を台北で過ごした時の学費、生活費の40万円を私は親からの借金で工面しました。
大学を卒業して新卒で入社した会社の給料で40万円は4か月で返済しました。ですから借金で渡航費を賄うというのは私を含め実績のある具体的で現実的な方法の一つです。
知人や友人からの借金
家族や親族がいない方の場合、知人や友人からお金を借りるという方法もあります。こちらも現実的にお金を工面する方法です。
ろうきんのフリーローン
ろうきん(労金)は労働組合員や公務員がお金を預けたり借りたりできる金融機関です。ろうきんは利益を優先しない金融機関ですので一般のフリーローンよりも格段に低い金利で融資を受けることができます。
ろうきんに口座をもっている団体職員はまとまった資金を低金利で借り入れることができるので有利です。旅行費用、冠婚葬祭費用、ショッピング、リフォームなどの目的にお金を借りることができます。
ろうきんに口座をお持ちの方は積極的に利用することをおすすめします。
不動産担保ローン
不動産担保ローンは土地や不動産を抵当に入れて借り入れるローンです。不動産を担保にいれて融資を受けることから無担保ローンより低金利です。
一方万が一返済ができない場合は担保に入れた不動産が競売にかけられることになります。自宅や区分所有の物件をお持ちの方で安い金利で渡航資金を調達したい方にお勧めです。
貯蓄型生命保険の契約者貸付制度
皆さんあまりよく知らない方も多いと思いますが、生命保険には契約者貸付制度というものがあります。これは生命保険や終身保険、養老保険を解約せずにお金を借りることができる制度です。
解約返戻金を担保にしてお金を借りることができ、審査がないことがメリットです。解約返戻金を担保にしているため無担保融資よりも低金利です。解約返戻金のある保険に加入している方は利用をぜひ検討してみてください。
銀行のカードローン
銀行のカードローンは銀行が提供するカードローンです。使い道は自由で設定された限度額内で何度でも借り入れができるローンです。
カードローンは銀行のほかにも消費者金融系のものもありますが銀行系カードローンは消費者金融系のカードローンよりも金利は15%ほどと消費者金融系カードローンより低いのが特徴です。
銀行のカードローンは審査がありますので審査に合格する必要がある点には注意が必要です。
銀行のフリーローン
銀行が提供しているローンサービスにはカードローンのほかにフリーローンというものがあります。使い道は自由ですがフリーローンは契約時に金額を決めて融資を受け、その後は返済をするだけというところが異なります。
金利はカードローンよりもやや低金利です。金利を少しでも抑えたい場合はカードローンよりフリーローンを利用することをお勧めします。
ノンバンクのカードローン
ノンバンクのカードローンは信販会社や消費者金融等、いわゆるノンバンクが提供するカードローンサービスです。ノンバンクのカードローンは審査速度がとても速いことがメリットです。借り入れできる金額が年収の1/3までに定められています。
金利は銀行のカードローンより高めです。すぐにお金が必要だというときにはノンバンクのカードローンも検討すると良いと思います。
クレジットカードのキャッシング
クレジットカードはお買い物をするときに代金を後払いできるカードですが、先に申し込みをしておけばキャッシング機能という現金を借りるサービスを付帯できます。海外でも現地通貨でお金を借りることができるので便利です。
渡航費の調達方法のまとめ
今回は中国などに渡航する際に必要な渡航費の調達方法について解説しました。
中国武術は日本人にとって同じアジア地区で発展したものであり、その技術体系が成立した地区に訪問するのも便利です。ですが飛行機やフェリーで往復することになり、現地での宿泊費や食費、老師への謝礼を考えるとお金がかかるものです。
渡航費と時間があれば中国の老師のもとへ通うことができますが、今回はその渡航費の調達方法について解説しました。私が認識している限りの渡航費の調達方法を紹介しました。全て現実的で身近なものばかりを列挙させていただきました。
時間とチャンスはあるけれどお金がない、そういう方はこのブログを参照いただき渡航費を調達して頂ければと思います。
次回は渡航に際してもう一つ大きなネックとなる渡航のための時間の確保の仕方について解説予定です。
このブログが皆様の中国武術研鑽の参考になれば幸いです。