中国武術

中国武術上達のコツ ~ファッションとして楽しむ~

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中号伝統武術の発揚を目指して日々練習されている皆様、お疲れ様です。本日は中国武術上達のコツとして、ファッションとして武術を取り入れて楽しむことの重要性について解説したいと思います。

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伝統とは流行りすたりの結果である

タトゥーと指輪タトゥーと指輪

伝統とは、先祖代々脈々受け継がれたものである形の変わらないものであると勘違いしていませんか?伝統とは、後世の人がその時の感性から、過去を振り返り一時点の形式、技術、芸術を見てあてはめた流行り廃りの結果です。

新形式が伝統になる事例

兵馬俑兵馬俑

秦の公式書体である篆書は、周代からの流れを引き継ぎ、地方ごとに異なっていた書体を整理したものです。紙が発明されていない時代の書体であり、硬質な先端を持つ筆記具で木簡や竹簡に文字を記録するのに適しています。

秦代、漢代初期にはこれが新しい統一書体でしたが、紙の発明、毛筆の普及により漢代では隷書が公式文書となり、後には楷書が中原王朝の公式書体となります。

その後行書、草書が生まれ、近現代にも新しいスタイル、ファッション、流行が生まれています。

現在伝統芸能と言われている茶道も、もともとは鎌倉、室町時代に行われていた喫茶の習慣を千利休を代表とする人物たちが新しく体系化したものです。現在は伝統と言われてる作法でも当時としては、既存の概念を覆す新しいファッションでした。

このような例は古今東西いたるところに見られるものです。着物や着付けにしてもそうです。歴史的に見れば比較的新しいものです。服装も材質や生活スタイルに応じて刻々と変化しています。伝統衣装と言っても調べてみれば、歴史は100年もない、そのような事例もあると思います。

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中国伝統武術における流行、ファッション

兵馬俑兵馬俑

中国武術、軍事史においても歴史的に伝統概念における変化は見られます。周代~春秋時代の諸侯の戦術は、大夫(士)が戦車に乗り、戈により矛先を交えるスタイルでした。当時には馬の背にまたがることは、北方の蛮族が行う野蛮で下品な行為とされていましたが、趙の武霊王が諸侯の反対を押し切り胡服騎射を採用します。これにより中原に戦術的な技術革新が起こりました。

その後も鐙の伝来、蹄鉄の利用、西方からのアラブ種の導入により、軍事技術の進歩は進みます。宋代からは戦闘における火薬の導入が本格化し、それにならって火薬兵器に耐えられる耐久性が盔甲に求められ、防具にも革新がおこりました。

また武器の材質が青銅から鉄、鋼に変化した流れも見逃せない趨勢です。冶金技術の進歩と革新が、剣の長身化、剣から刀への主兵装の変遷を引き起こしています。漢代にはすでに刀と剣は役割に分業が生じていました。それが宋を経て、明代以降、剣は細身化という変化を遂げます。

明代、清代前半の武術の形式については、数少ない軍学書とその挿絵しか参考資料がないため、考察は難しいものの、明代、清代に於いても、武術のファッションの変化は起こっているはずです。明代では携行火器の普及という技術革新が起こっているからです。武器の核心は防具の核心につながります。防具はより高い防御力、衝撃吸収力を求めて進化しました。

近代には、携行火器の小型化、簡便化がさらに進み、冷兵器は戦場の主兵装から副兵装に追いやられますが、民間では槍刀はその地位を若干保ちます。

火器の威力が向上し、厚い甲冑を着ても弾丸の威力を殺せなくなった時、甲冑は一気に衰退に向かいました。重いだけの甲冑を着ても弾丸の威力を減衰できなくなった時点で防具が無用の長物になってしまったからです。

武装と技術革新により、武術の形式も変化を受け、近代には、西洋式訓練で訓練され近代兵装を装備した軍隊(袁世凱の北洋軍閥のようなもの)と平服で古典的兵器を扱う民間武術に分かれていくことになります。

またこのころには、武装従来伝統的な歩形と言われた、馬歩、弓歩、虚歩、独立歩を変化させより霊活で臨機応変な動きに対応した姿勢を作るという趨勢も現れ、これが近代武術の特徴となります。

現代では、従来伝統武術にカテゴライズされていた様式を発展させ、競技武術や散打というスタイルも生まれれいます。

中国武術とファッション、流行のまとめ

雑貨店の女性雑貨店の女性

伝統は完成されたものではなく、後世の人が昔の物を見て、伝統だ、現代的だと決めつけた概念にすぎません。現代の最新形式も未来には伝統の一部になります。将来の一時点からみれば、現在われわれが行っている研究と革新は、伝統の一部分として認識されることになるでしょう。

古典的武道を嗜む方の中には、伝統武道は何百年という歴史の中でなんなんと伝承されたものであり、それを改変したりすることは不敬であり許されない、という考えの方がおられるのも事実です。でもその考え方を言うならば、何百年か前に新しい流儀を起こした開祖は、従来の伝統的作法を改変するという不敬を働いた人物というレッテルを張ってしまっているようなものです。

私は、近代のファッション(流行と様式)を個人的に好みます。このファッションを追い求め、それを論じ、自分での嗜むことに楽しみを見出しています。

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