中国武術を練習していて、老師はすごいなー、かなわないなー、と思うことがあると思います。どうやればああなれるのかなぁ、老師を超えるにはどうしたらいいのかぁ、とふと思ったことはありますでしょうか。本日はこの具体的な方法について解説します。
目次
老師を超える具体的な方法
老師を超えるための具体的な方法は以下の通りです。
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老師より練習時間を長くとる
先ずは、老師がこれまで行ってきた練習時間を参考に、それよりも長い時間を練習に投入してみましょう。効率的な練習も大事ですが、初めある程度ポイントを掴まなければ要領を得ないということもあります。まずは、時間を投下することです。時間の中で試行錯誤、思考、気づきがあればそれが功夫となり積み重なります。
老師より研究を深堀りする
老師が行ってきた武術研究を参考に、更に深堀りしたところまで研究を深めてみましょう。体を動かして自分で体得する部分もあれば、武の理について、研究から得られるものも多くあります。知識として得たことを知恵となるように、試行錯誤を行い、比較、検証、検討
、追及、評価、分析を行いましょう。
例えば、老師が読んだ中国武術の書籍や論文よりも多くの文献と接するようにする、理論についての知見を深めるなどです。文献や書籍の読破量が知識と正比例の関係の関係にあるとは簡単にいうことはできませんが、生の相関関係を持っていると私は信じています。
老師より格上で技術的も上の師に就く
老師の師兄、つまり自分の師伯や、師爺またはその師兄弟にあたる先輩方の知見をえることも上達のヒントなります。老師と師伯、師叔は同じものを学んでいても、体格、考え方、年齢、経験により、表現するものと知見が様々に異なります。多くを見て、多くを感じ、多くを思考しましょう。
ただし、これをやろうとする場合には、老師からポジティブな承諾を得て行うのが無難です。そうしなければ老師からもあらぬ疑念を持たれる可能性があります。心から真意を説明しても最終的に老師との関係がぎくしゃくしてしまう恐れがあることは一応リマインドしておきます。
文献を読み知識を深める
中国武術の歴史、各派の研究についての文献を多く読み、吸収し、知見を深めることも重要です。様々な文献を読めば、自分が時間的体験することが難しい範囲まで知識を広めることができます。
日本語の中国武術に関する資料は限られていますし、日本語で書かれた文章は、誰か日本人を介した表現がありますので好ましくありません。老師の枠を超えて幅を広げたいという心意気があれば、中国人ができることはすべて心得そしてその向こう側に行く必要があります。
北京、上海、中国の省都や大連市、青島市などの規模の都市には大規模な書店が1,2店舗あります。そこには中国武術のコーナーがあり、そこそこの品ぞろえがあります。
また台北市には中国武術に関する書籍を取り扱う武術専門の書店があります。これらをめぐり、ありったけの書籍、文献を読破してみましょう。やはりなんでもそうですが、オリジナル、現地の言葉で書かれた情報が一時情報として価値があることは間違いありません。
英語で出版された華道や茶道、日本武道の本より日本語の書籍のほうが権威がありそうなイメージを持つのと同じようなことです。
名士を訪ね、見識を得、人脈を広げ世間と交わる
業界の名士を訪ね、見識を得て、業界の人脈を広げましょう。そして世間と広く交わりましょう。なにかイベントや武術の大会があるときは参加し、人とつながりを持っていることは財産になります。人材は人財です。天地人という世界の重要な要素のうちの一つです。人の和を重視すれば自分を盛り立ててくれる人がいます。
手合せなどをして経験と感覚を積む
文献や独習、自分の会派の方とのやり取りだけで幅が広がらないと感じた場合は、人間の感触を掴むため、接触した経験を積むこともアリです。信頼関係を築きながら上手にやっていただければいいと思います。
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中国武術で老師を超えることのまとめ
先ずは老師が行ってきたと以上をやることをお勧めします。
- 手間をかけること
- 時間をかけること
- 研究すること
これで、老師と同じラインに乗るチャンスが近づきます。あとはあなたの工夫次第です。やれることいっぱいです。楽しみもいっぱいです。
科学技術は日進月歩で進化します。技術はこれまでの研究をもとに、それを土台にしてそれ以上の進化版を生み出し続けています。例えば軍事技術で、新しく導入する兵器が、既存の兵器より、低性能で、低精度、メンテナンス性が悪く、高価である、このような場合だれがその兵器を喜んで使うでしょうか。
社会は進歩します。武術も師を乗り越えて進歩していく必要があります。現地の老師に習う方法、おすすめの職業も紹介していますので興味があれば以下も参照してみてください。