最近、八卦掌の練習が続いていました。今日は趣向をかえて通背拳の基本功を練習してみました。
目次
通背拳とは
通背拳は別名を通臂拳ともいい、腕を鞭のように伸ばし攻撃する放長撃遠を得意とする拳種です。昔の中国人は、テナガザルの腕は一本につながっていると信じており、それをヒントに考案されたとも言われています。ゆえに名称が背中を通る、または臂(背面から腕にかけての全体の概念)が通る、という概念が拳の名称として採用されています。
私の練習している通背拳は五行通背拳です。八歩螳螂拳の老師である左顕富老師の弟弟子である田貝師叔から教えて頂きました。残念ながら、田貝師叔は数年前に他界され、新しい技法を学ぶことができていませんが、教えて頂いたものを今も練習しております。
田貝師叔との出会い
田貝師叔との出会いは、2006年頃、八歩螳螂学苑を訪問した際、田貝師叔に挨拶をしたのが始まりです。
私が大学院留学中の2008年、私の螳螂拳の老師が山東の故郷に帰った年でした。武館に老師が不在となり、更なる研究の為、次の方向性を模索していた時期に、時々拳理の指導を乞うため訪問していた八歩螳螂学苑のブログに、田貝師叔が出ていることをたまたま見かけました。
田貝師叔に教えを乞おうと早速左老師に電話し教えを請おうとしましたが、「淡水に出かけているから留守。」ということで習えず。後日再度電話するも、遠回しに断られました。諦めることができず、3度目の電話では、「どうしても通背拳を習いたいので、左老師からも頼んでほしい」とお願いし、やっとOKがでました。そして自転車に飛び乗って八歩螳螂学苑に押しかけました。
確か2008年の12月です。私が当時見かけたブログがそのまま残っていましたので下にリンクを貼ります。
それから3度、活根門という放鬆功を教えて頂きました。
今日の練習内容
今日の練習内容は以下の通りです。活根門という放鬆功の練習です。
叉肩 後回し 40回
叉肩 前回し 40回
腕回し(横) 20回
両腕回し 20回
揺肩法(両手)20回
揺肩法(划手) 20回
伸肩法 20回
吊袋法 20回
悠盪垂 20回
劈山 20回
まとめ
五行通背拳は、当時私が体の中で求めていたものが当てはまったのか、当初ひどい筋肉痛はありましたが、体にはスムーズに吸収され今日に至っています。上半身の放鬆を求め、体の中を通る「何か」の流れをスムーズにするためには、通背拳を学習することは、意味があると思います。
私は今のところ、通背拳を系統だてて習得することはできていませんが、今日のように、上半身の調整の為、教材として大いに活用しています。