昨日は、雨で練習はお休みとなりましたが、今日は公園で形意拳を練習しました。私は現在程派八卦掌を中心に練習していますが、形意拳も副修しています。
河北派形意拳の支流で尚雲祥が整理した尚派形意拳(日本では尚氏形意拳というようですが)を練習しています。
2019年11月27日 本日の練習内容
本日の練習は以下のメニューで行いました。
暖身
- アキレス腱伸ばし
- 肩伸し
- 膝回し
- 大腿部の拉筋(ストレッチ)
形意站樁
起式から左前の三体式を作り、何十秒間か静止、その後、左鑽拳を経て右前の三体式へ、そして右鑽拳を経て左前の三体式に戻り、収式にて終了します。
五行拳
私が学んだ五行拳は、他派の形意拳が劈拳と呼ぶ動作を鷹捉(yinzhua)と呼びます。劈拳は掌ではなく拳を作り、前腕部を斧の様に使う動作を行います。また五行拳の流れで、鷂子入林という単招を練ります。よって7種類の直線動作が存在します。
鷹捉 1往復
劈拳 1往復
鑽拳 1往復
崩拳 1往復
炮拳 1往復
橫拳 1往復
鷂子入林 1往復
今日の五行拳の練習は、公園の芝生を1往復づつ行いました。
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十二形拳
十二形拳とは、動物の動きの神態(雰囲気、オーラ、ムード、勢い)を参考にして構成された十二種の単招です。五形拳を練り終えた練習者が次に学習する動きとなります。
- 龍 1往復
- 虎 1往復
- 猴 1往復
- 馬 1往復
- 鮀 1往復
- 鶏 1往復
- 燕 1往復
- 鷂 1往復
- 蛇 1往復
- 魚台(タイ)1往復
- 鷹+熊 鷹熊合式 1往復
まとめ
形意拳は、どちらかと言えば勁力重視の拳種です。それゆえ、姿勢、發勁に対する要求が厳しく、単式動作を延々と繰り返す練習となります。単調な練習が続きますが、招式が少ないため、動作の回数をこなせます。要訣をしっかり理解し練習すれば、上達しやすい拳種だと言えます。
功防技巧も理論が立てられており、五行思想の
- 相生(そうせい)順送りに相手を生み出して行く、陽の関係。
- 相剋(そうこく)相手を打ち滅ぼして行く、陰の関係。
理論が体系に取り入れています。太極拳では、陰陽の調和を掲題とした太極と言う概念が門派の名称となっていますが、形意拳では、五行思想を中核とした理論体系となっています。5という奇数要素の循環の世界観で武術を捉える門派と言えます。
このように、中国武術を学ぶことは、中国の伝統思想を学ぶことにつながります。これからも中国武術の奥ゆかしさを楽しんでいきたいと思います。