今日も夕食後練習を行いました。本日は、昨日練習できなかった八卦掌の転掌を行いました。
目次
練習内容
本日の練習は以下のメニューで行いました。
單換掌 右8週 左8週
雙換掌 右8週 左8週
順式掌 右8週 左8週
背身掌 右8週 左8週
翻身掌 右8週 左8週
磨身掌 右8週 左8週
三穿掌 右8週 左8週
回身掌 右8週 左8週
合計128週を回りました。
尹派八卦掌やその近辺の系統では、走圏という名称を多く使いますが、私の学んでいる八卦掌の系統では、練功名称を「転掌」と呼びます。本日はその中でも基本の位置づけである「八大綱」という練習方法を行いました。
これは8種の換掌を組み合わせて行う練功法です。單換掌→雙換掌→順式掌→背身掌→翻身掌→磨身掌→三穿掌→回身掌の順に行うのが基本ですが、自由に組み合わせることができます。組み合わせ方は自由自在です。また転掌の姿勢ですが、
立樁式
雙撞掌
雙抱掌
片旋式
を組み合わせて行いました。
転掌の効能
転掌自体にも技撃性(攻防技巧)を考えることはできます。例えば、適度な円弧を描いて相手に近づくための歩法の練習として、または、扣步,擺步という歩法を使って足を引っかけたりするいわゆる腿法として、考え方は様々です。
今日は、私は転掌を技撃として拳を練るのではなく、功法として練習しました。もともと転掌は、道家の修煉法との関連性が指摘されているほど内力を培うための動樁です。
武術には実用性が必ず伴わなければならないという方もおられるかもしれませんが、伝統中国武術を中国人の感性で、且つ、中国人の目線、中国人の方法論で見る場合、すべてに技撃性を備えなければならないということはありません。
なぜなら、中国武術には、「養」、「健」、「運」、「修」、「技」、「学」、等の概念が包括されているからです。今日は技撃性を求めずに練習を行ったので、ひょっとすると、私は中国武術の8割しか練習できていないのかもしれません。
但し、転掌には、内力を高めるという効能がありますので、技撃性を練っているという言い方はできるかもしれません。
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まとめ
本日の練習のカリキュラムは転掌だけです。直径3mほどの円周上をぐるぐる歩いて回りますので、128週廻るとたっぷり30分はかかります。体は全身に気血が巡り、まさに
- 血暢通脈
- 氣血流通
- 全身舒展
の状態となり、大変心地よい心境になりました。
中国武術は、なかなか面白い余暇活動です。生活に彩りを添えてくれます。趣味として、これを論じ、鑑賞し、これを自分でも嗜んでいければと思います。