日々の練習

今日の練習 八卦掌 御津生涯学習センターで 2022年10月30日

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本日は2022年月10月30日(日)です。本日は愛知県豊川市御津の御津生涯学習センターで八卦掌の練習を行いました。

本日の練習20221016
今日の練習 八卦掌 神宮東公園にて 2022年10月16日本日は2022年月10月16日(日)です。本日も名古屋市熱田区の神宮東公園の噴水広場で八卦掌の練習を行いました。 https://...

2022年10月30日の練習内容

秋の風景秋の風景

本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。

放鬆功

本日も練習の始まりはファンソン功と甩手からでした。体の周りで腕を振り回すようにします。顔面の方向を一定に固定したままにすると首の柔軟性を高めることができます。

膝のクッションを利かせて腕を上下に動かしたり、体を大きく左右に回してウェストや股関節にゆるみを作ったり様々な方法で体を緩ませていきます。

腕や手はあたかも関節がない状態、つまり縄の先に鉄球がついたような状態を想定して降るようにしてください。手の中にはいっている血液、つまり液体が遠心力で先端に集まり重くなって来れば動作はやりやすくなります。

この状態を中国人は気血がめぐるといいます。気血がめぐっておらず手が冷たい状態のビンタはあまり大したことはありませんが、体をしっかり作って気血が廻ったときの手の平でビンタを食らわせると、目から火がでるような強烈なものとなります。

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基礎十二式

本日はファンソン功のあと、基礎十二式から以下の四種類の動作を練習しました。

掩手式

前腕を使って挟み込む動作です。手を動かしている動作のように見えますが、動作の起こりは下半身です。特にこの動作は「開」と「合」の連続性と配合が重要になります。はじめは開と合が交互に行われますが、慣れると開の中に合が、合の中に開が入り混じりシームレスに相互にそれらが切り替わる陰陽の状態になります。

その開と合に、さらに全身の捻転が加わります。下半身で起こる捻じりが上半身に伝わり、指先にまで捻転がかかることをイメージしながら行います。

 

基礎十二式の十番目の動作である盤肘です。はじめに後手を前にだし、そのあと前手を前に出し、前腕部の内側で相手の腕を挟み込むような動作をします。その動作を行いながら体全体を弓歩から虚歩の状態にしつつ後退し、引っ張り込む状態を作ります。

その後、その動作に耐えようとして固着したところの脇に肘を打ち込んでいくという動作になります。下半身は弓歩から虚歩、そしてまた弓歩になります。上半身の力みをとけば体重を後ろから前方に遷移させる力が肘を押し出してくれます。

基礎十二式の第十一式の崩拳です。崩拳という名前の動作は形意拳にもあります。この基礎十二式の動作の3つ目の打は形意拳の崩の動作に似ており、ある程度の共通点があります。

動作の要領はまず一方の手を前に出し、攻撃を受けるような動作をします。その後その手を引きつつもう一方の手を拳にして斜め前方に強く突き出します。足は換歩しながら弓歩を作ります。

その後打ち終わった拳を掌に変えて強くひきつつもう一方の拳を打ちます。足は同じく換歩とし、弓歩を作ります。

最後に再度掌を前に突き出してからその手を引きつつ、両足を併歩としながら中央を崩拳で突きます。これらの動作を連続して行います。

基礎十二式の第十二式である左右逢遠です。ちょうど太極拳の按に似た動作です。

まずは両手の前腕で受け流す動作、そのあと手を翻し独立式となり、その後弓歩になりながら斜め前方に向けて両手の縦掌を打つ動作です。太極拳のようなゆっくりと流れるような速度と風格で行っていただければと思います。

全身の動作を配合させることも重要ですが、呼吸と動作の配合も重要です。

斧刃脚

本日はほかにもリクエストに合わせて螳螂拳などでよく使われる「斧刃脚」の要領を解説しました。

斧刃脚は内斧刃脚と外斧刃脚があり、それぞれ足の内側と足刀部を使って脛や膝を攻撃する腿法です。上の動画では両手で相手の腕をつかみ、体を引き込みつつ相手を逃がさないようにしながら膝を蹴りこむ動作をイメージしています。

斧刃脚は脛のいわゆる弁慶の泣き所というところを素早く蹴ることもできますが、私はいったん膝を上げてそこから足を蹴り下ろすことにより、足の裏を使って膝をへし折る動作にも変化できます。

高さは基本的には膝までですが、すこし高さを上げることで、大腿部の横側や正面の肉をカットするようにすることもでき、変化に富みます。また腿法の中では蹴り位置が低いため掴まれにくく、靴の固い部分を活用できる動作です。

中国人は靴を履きます。靴の固い部分を技撃に活用することは戦略的に合理的です。

歩法

本日は仆歩と扣步、転身と擺步を組み合わせた歩法の練習を行いました。仆歩で下からすっと入り、相手の脇の横で穿掌をしつつ足をすくい、転身しながらさらに仆歩となって相手を挟み込みつつ前進することを想定した歩法です。

歩法の発展形として難易度高めの動作でしたが体験していただきました。

本日の練習のまとめ

秋の風景秋の風景

本日は10月最後の週末でした。空気も乾燥し、寒い天気ですが、運動にはちょうどいい温度です。本日もさまざまな動作を行い、解説をしつつあっという間の2時間でした。解説を行いつつ、打って見せ、打たせて見せ、そのなかで何かを掴んでいただければと思います。

大事なのはうまくいかないときもうまくいくときも、そのプロセスを楽しむことです。そして次回につなげること、さらに大事なのは「体に良い練習をすること」これが上達の最大の秘訣であることを解説しました。

武術は功夫が大事です。功夫には蓄積した時間や積み重ねという意味もありますが、手間暇、試行錯誤も包括する内容です。手間と時間をかけて自分の中に財産を蓄積させていきましょう。

本日の練習20221127
今日の練習 八卦掌 御津生涯学習センターにて 2022年11月27日本日は2022年月11月27日(日)です。本日は愛知県豊川市御津の御津生涯学習センターで八卦掌の練習を行いました。 https:/...
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