日々の練習

今日の練習 八卦掌 御津生涯学習センターにて 2025年4月13日

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本日は2025年月4月13日(日)です。本日は愛知県豊川市御津の御津生涯学習センターにて八卦掌の練習を行いました。

2025年4月13日の練習内容

桜

本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。

上半身の拉筋

今回の練習も上半身の拉筋から始めました。当会の練習では上半身、特に頭の先から放鬆を行っています。意味は上半身に上がってしまいがちな気の概念を上から緩めて下げてあげるためです。

頭、顔、顎、首、肩、胸、腕、手、腰、股関節、という具合に体の上方からストレッチをし気脈を開き気穴の流れをスムーズにしていきます。

拉筋は練習後に軽いものを行い、途中で汗ばむ程度に体が温まったらそこから柔軟性を高めるためのストレッチに移行するという要領で段階を経るものが効果的だと感じています。

Youtube動画で示すものは拉筋の一例です。

甩手

拉筋のあとは自身の腕の重みを利用して筋肉をほぐす甩手という動作を行いました。いわゆる腕をぶらぶらと振る動作です。カタカナでシュワイショウという名称で、恐るべき健康効果があるという触れ込みで健康体操として行っている所もあるようです。

私から見ればただの甩手です。私から見るかどうかは関係なくこれはただの甩手であり腕を振っているだす。中国武術としては具体的な効果はありますがこれだけやっても「恐るべき健康効果」というほどの健康効果を得ることはありません。

ですが肩や首周りがほぐれる、腕の強張りが取れる、程度の意味はあります。

地支八卦 開

本日は復習として地支八卦第一段の開を練習しました。開はまず、重心をやや後ろに引いて懐を深くしつつ前手を前に添え、その後後ろ脚を上歩しつつ後ろ手を前に差し込んでから開き、その後奏步で前進しながら両手で縦掌を打つ動作です。

重要かポイントはいくつかありますが、一つは後ろ足でよく体を押し出すことです。1m程度の歩幅をつかって上に上がらずに水平移動で強く前進することが望ましいです。その際には足の指、足の裏、ふくらはぎの力をいっぱいに使い、前進します。

下半身が前進する力の慣性を利用すれば急激に止まる際に手が前に飛び出していきます。上半身が強張っていればその現象は起こりませんが、上半身を放鬆させていれば問題なく自然な動作が出来上がります。

大きく強く前進する際には、対象となるものと重心が重なる程度に足を進めるのが良いです。これで重心を破壊しつつ打を打ち出していきます。

本手 開

本手は地支八卦の開を対練形式にしたものです。開を打つ側を上手、開を受ける側を下手と呼びます。

双方二歩分の向前搖手一步一走を行った後上手は地支八卦と同様に開手をしてから奏步雙撞を打ち、下手は奏步雙撞を打たれた際に前手を斜め後ろ前方に出して化します。

それから上手の肘を持って押し回し領横を行います。そして上歩と下歩で位置を後退した後、上手が横領を行って向前搖手一步一走を行い距離を取り形をとるという動作です。

これを練習しながら上半身の動作を行う際には足で移動をしながら行う習慣を叩きこみます。移動してから足を止めて何か動作をし、動作が完了したらまた移動を行う、というのでは人間が行える能力を生かし切れていません。

人間は歩きながら話をしながら別のことを考えたりとある程度同時作業で異なる動作ができます。私は重視しませんが中国武術には技撃性が付随しており、これを生かせる練習を行うには必ず並行動作への熟達が必要になります。

地支八卦 虎

虎は地支八卦第二段の六個目の動作です。

虎は後足を斜め30度から45度に移動してジグザグに前進しつつ、爪を立てたてでガオーっと打つ動作となります。虎が爪を立てて獲物に襲い掛かる様子を連想させることから招式に虎という名称がつけられています。

形意拳の十二形拳の虎は両手の掌打を前方に打ち出す動作として練習しますが、柔身連環八卦掌の地支八卦の虎は爪を立ててガリっといかせるような動作を行います。

但し、掌打として行うことを否定はしません。地支八卦の招式が体系化されたのは1930年代です。これは形意拳の体系が成立したよりも時代的に後の出来事であり、高義盛も形意拳に接していていた形跡があることから、河北派形意拳の動作を参考にしたということは大いにあり得ます。

 

八大綱 磨身掌

磨身掌は八大綱の六番目の転掌です。要領は以下の通りです。

裡歩を擺步として前に進めつつ外手を挿入し、その後外歩を擺步で前に進め、さらに裡歩を扣歩で前進しつつ、2度差し込みと穿掌を行う動作です。

自身の左右の手をこすり合わせつつ、身をこすり合わせるというところから磨身掌と名付けられています。

三不落地腿

三不落地腿は山東半島の武術でよく練習される腿法の基本功です。二起脚をした後、畳肘をし、その後足裏を前に出す踢を行った後、間髪入れずに回転して旋風脚を出す動作です。

畳肘を入れたり入れなかったり、旋風脚の後に擺蓮腿を追加するかどうか、最終動作が独立式であるか別の姿勢になるか、いくつかのバリュエーションがありますが動作の流れとしてはほぼ同じです。二起脚と旋風脚を組み合わせた動作です。

腿法を練る良い練習になります。旋風脚で拍をする方向は二起脚を行う方向と同一になるのが基本です。時々器用な方で、二起脚を出した方向とは違う方向に旋風脚のクライマックスを入れる方もいます。

それが自身の功夫の不足から来るのか、戦略的な角度の選好なのかはやっている本人も認識しているものであり、外野が鑑賞してもすぐにわかることです。

本日の練習のまとめ

桜

本日は愛知県豊川市の御津生涯学習センターでの練習となりました。

今回は地支八卦の開と本手の開を中心としたカリキュラムを組みましたが合わせて三不落地腿という動作にもチャレンジして頂きました。

また次回は次の八大綱を行い、地支八卦と本手を進めていこうと思っています。

 

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