本日は2023年月10月8日(日)です。本日は愛知県名古屋市熱田区の神宮東公園にて八卦掌の練習を行いました。
2023年10月8日の練習内容
本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。
放鬆功
本日も練習の放鬆功からスタートしました。
甩手
初めに行った練習はシュワイショウです。重みを利用して腕を体の周りで振り回します。いろいろなやり方がありますが、体に縦の軸をつくり、腕を振る動作を練りました。遠心力で腕の筋肉が伸ばされることになります。
また腕が振り回されることにより胴体の中にある、腕から繋がっている部位が引っ張られ、ストレッチ効果があります。
叉肩法 後輪
叉肩法はぱっと見腕回しの動作です。ですが回している本人からすると、肩より先端はあまり意識していない部分です。肩より先の動きを借用し、身法と腰胯を練る動作ということができます。
要領は軽く足を前後に肩幅程度に開き、ほとんどの体重を後ろ足にかけて、胯を切る力を上半身に伝えて腕が下から上に向かって周り、ぐるぐると腕が回されるという動作です。
腕を回すのではなく、腕は結果回されるように動かすのがポイントです。腕は動作の角をつけないように、遠心力で掌が赤くなるような勢いで回してください。
叉肩法 前輪
叉肩法の前輪は後ろから前に向かって回す動作です。後輪とは逆の動作ですが、腰胯を切って腕全体が回されるという構造自体は同じです。ただし胯の切り方が少し難しいです。重心は後ろ足に置き、下半身を落とした状態で胯を切ります。
雙手繞還
雙手繞還は体の真横を腕が通るようにしていく腕回しです。上の2動作と同じく、胯を切って腕を振っていきます。
雙手繞還
こちらは雙手繞還で、両手の後方と前方、どちらも同じ方向に回す動作です。
基礎十二式
甩手式
手を体の正中線の真下から真上にあげ、頭の上まで通り過ぎたところで開いて逆側の腎臓当たりをはたく動作です。手で動かすのではなく、胯の切りを使って、手が振られるという要領で行っていきます。
甩手式は体の前
揉球式
揉球式は体の前で仮想の球、つまり玉です。柔らかいボールやシャボン玉のようなイメージを弄ぶ動作です。
七星式
足を前後に大きく開き、仮想のものを両手を交互に動かして引いてくる動作です。両手を動かしと言いますが、動かすのは胯です。上半身は胯につられて受動的に動きます。
掩手式
掩手式は胸の前で内側に向かって手を捻じるように動かす動作です。上の手の掌は天に向け、下側の掌は地に向けます。
全身の開合を利用して手、肘、肩、胸、胯、腿、膝、脚、足、脳、意、気、が合し、そのあと開し、それを交互に繰り返し、開の中に合があり、合の中に開がある動作です。
穿掌式
穿掌式は上に向かって交互に天を向って突きあげる動作です。小指側を体側して上にあげ、限界まで上げ切ったところで手を翻しもう一方の手を上げる動作です。手は鳩尾から上にあげます。
探掌式
探掌式は弓歩と逆の弓歩を往復しながら掌を打ち出す動作です。
- てのひらを上にして穿をし、
- てのひらを下にして少し上方を突きます。
- だした手を引きながら、縦掌を打ちだす動作です。
擺扣穿掌
擺扣穿掌は擺歩と扣歩を交互に行いながら、擺歩→扣歩のあとに、穿掌をする動作です。擺歩と扣歩を練ります。人の背後に回り込んだりするときのステップワークを上手にするために最適の練習法王です。
擺尾掌
擺尾掌は逆歩にした手を上から大きく蓋し、そのまま仆歩になりつつ手を下にとおし、逆の方に途切れなく導いていく動作です。仆歩で下肢の筋力を練り、一連の連環動作で身法を練ります。
蹋步穿掌
蹋步穿掌は体の前に置いた両手の一方を、体の側ラインにそって下に流し、もう一方を斜めに上にあげていく動作です。査拳や長拳にある仆步穿掌の要領で体の側線にそって掌を貫いていきましょう。
両手の指先に意識が通るようにし、低い位置をすりぬけるようにイメージするとうまくいきます。手は蛇のように、体は龍をイメージするといいと思います。
地支八卦
穿
穿は地支八卦第三段の一つ目の動作です。まず左手を搖手しつつ後足と後手を左斜め方向に上歩し、穿をしてから、右斜め方向に上歩しつつ穿した手を握って引き戻しながら、前手の肘の下から縦掌を打ち、打ち終わったてを握って引き戻しつつ、顔の位置に裏拳を打つという動作です。
躺泥步
本日は基礎十二式とともに、基本の趟泥步も練習しました。ポイントは鉄道のレールの上を歩くように一本線上を進むこと、足の前半分から着地すること、手は地面を支えるようにし、頭や腰の高さを変化させずに腰を低い状態に維持したまま進むこと、などです。
これを自然呼吸、背筋を伸ばした状態、精神統一した状態で行えば、八卦掌の基礎ができてきます。円周上を回るのはその次の段階です。まずは直線上を揺れずに安定して自然にスムーズに歩けるようにしていくことです。
本日の練習のまとめ
本日はあいにく練習の後半に雨が降ってしまいました。地支八卦も少しづつ進んでいます。今練習している内容が出来上がってくれば、次にどんどん進んでいきます。
初めは体が八卦掌の動作に馴染んでおらず苦労しますが、体が八卦掌を捕まえれば、それが自分のものとなり、練習のペースはどんどん早まっていきます。
これからは涼しく練習しやすい季節の到来です。体をいたわりながらも大事に育てていきましょう。