日々の練習

今日の練習 剣術 神宮東公園にて 2022年2月12日

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本日は2022年月2月12日(土)です。すでに2022年2月も半ばに突入しました。本日は午後15時から名古屋市熱田区の神宮東公園で練習を行いました。

本日の練習20220130
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2022年2月12日の練習内容

春の梅林春の梅林

本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。

放鬆功

本日の練習はまずは首のストレッチです。顔を最大限に上に向けてしばらく静止し、その後顔を最大限下に向けてしばらく静止するというストレッチを行います。

その後は、顔を真横に最大限めいっぱいむけてしばらく静止し、再度めいっぱい角度をつけて首をひねるという動作を繰り返しました。不思議なことに何度これを繰り返すと首の最大回転角度がある程度広がるようになるのがわかります。

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首の横回転のストレッチのあとは、顔を正面にむけながら角度をつける練習を行いました。首の可動域が広いか狭いかは、上半身の柔軟な動作に大きな影響を与えます。首が柔らかいと動作全体が柔らかくなりますので時間をかけてゆっくり緩めてください。

首のストレッチの後は、肩と脇腹のストレッチを行いました。下の動画の様に木にもたれかかって脇腹や肩を伸ばす動作です。最初は小指側を木に接触させていますが、そのあとは親指側を木に接触するやり方で体を伸ばしています。

甩手

上半身のストレッチを一通りしてから甩手の動作を行いました。まずは前後の甩手を行います。膝のクッションを少し使うと腕がうまくしなるように動きます。

前後の甩手のあとは体を横方向に振りながら甩手を行いました。顔を正面方向に固定したまま行う要領や、顔を胴体ごと全体的に回す方法、膝のクッションを聞かせて上下方向の動きを加える方法までいくつかのやり方があります。

叉肩法 後輪、前輪

本日も五行通背拳から借用した叉肩法という腕回しの動作を行いました。足を前後に肩幅程度に広げて自然に立ち、お尻をどっしり下に落とした締まりのない姿勢を作り、それから跨を水平に切りながら背中に縦の回転をさせて腕全体を回します。肩から腕全体は一つの面を描くようにします。

叉肩法の前まわし版です。後回転と同様に跨は水平方向に切ります。背中に縦回転の軌道を入れながら後ろから手を耳の横を通って上から下に落とすように回転させます。

前後の腕回しを両方一度に行う方法です。中盤でウエストを回転させながら、胸が真横に来るところまで体を回転させて手をまわすことが重要です。下半身はすこし低めにしたほうが功が付きます。

剣術

本日は中華剣術の基本を練習しました。以下の動画ではカラーバットを使って剣腕花という動作を演じています。

この動作は、剣を下に落とし、体の横から持ち上げた後、「点」をする要領で上から切り落とす動作です。要領は剣を柔らかく持つことです。そして手首を柔らかく使うこと、そして肩と肘を上げず、自然垂らすこと、そして肩と肘の位置をできるだけ動かさず、腕を曲げてしまわないことです。これらを意識しながら跨をうまく使って動作をしてください。

相手が突いてきた剣を跳ね上げたり、受け流したりした後、相手の手首に刃を押しつけて腱を切断するという動作の練習です。

剣を柔らかく持ち、小指側を離すと剣が自重で下に垂れ下がります。この時の慣性を利用して剣を一回転し下から切り上げる動作です。体の外側で回す動作と体の内側で回す動作の二種類があります。

剣腕花は相手が自分のどの部位を攻撃してきたかによって4種類の動作の中から最適なものを瞬時に、自然に、淀みなく選択し、反応できるように練習してください。

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中華剣術の要領

本日解説した中華剣術要領は以下の通りです。

書道の毛筆を持つ要領で剣を持つ

中華剣術では剣は優しく持つようにします。「にぎる」という感覚で剣を持てば剣の動きに霊活さを表現することができなくなります。剣は書道で筆をもつような感覚で優しく持ってください。中国の剣は、斜めに持ちやすいように柄が真ん中に膨らみを持たせています。これは斜めに持った時に自然に掌にフィットするようにするためです。

人差し指から小指まで握りこんでしまうのは剣の理に合わない持ち方です。

「書法と剣法の道理は同じ」(書法與劍法,道理是相同)これは

  • 精神を集中すること
  • 体全身を放鬆すること
  • 心を表現すること
  • 手首を霊活に使うこと
  • 全身を強調させること
  • 心と体を統合させること

が書法と剣術で同じことから言われることです。

強い半身

剣術に限らず多くの北派武術では強い半身を取ります。これは敵に対する投影面積をできるだけ少なくし、防御面を最小限にするためと、横面を薄く作りことにより打突時のベクトルをできるだけ鋭くし、効果的に攻撃力を伝えるための工夫です。これはフェンシングとも共通のコンセプトであり、剣術も例外ではありません。

身法を歩法を練る

中国の剣、特に現代の我々が練習する文剣(文人や士人が護身のために持つ薄みの剣)は、身が薄いため剣身自体で相手の得物をがっつり受けることには適していません。刃こぼれを防ぎ、剣を有効に使うために、剣術では身法と歩法をうまく使って相手の攻撃を受けずに躱し、同時に反撃をすると言うテクニックが必要です。

このためには龍身(柔軟な身法)と鶏脚(霊活で俊敏な歩法)が欠かせません。高度なテクニックですが、剣を練ればその効果は必ず徒手技術にフィードバックされます。

剣穂

剣には剣穂という房が付いています。これは剣穂にも重量を配置することにより剣全体のバランスをとることや、剣穂の動きを意識することにより剣術全体の技巧の向上を狙うこと、剣穂を敵の武器を絡めとること、剣穂で目くらましをしかく乱すること、剣穂に重りを仕込み、錘のように攻撃すること、などの意味で使います。

本日は長穂剣という長い穂をつけた木剣を使って動作のデモンストレーションを行いました。

本日のまとめ

春の梅林春の梅林

本日はお天気のいい練習日よりの一日でした。神宮東公園の梅はまだほとんど咲いていませんがこれから見ごろになるのではないかと、とても楽しみです。

本日の練習は剣術を中心にまとめてみました。「武器は所持できないんだから、剣なんか練習しても意味はない」という方もおられるかもしれませんが、中国武術の上達には、その現代生活で実際に使われることがない武器という概念が非常に重要です。ですから「使う場面がないからやる意味はない」と短絡的にとらえずにまずは兵器に触れていただくことをお勧めいたします。

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