本日は2024年月3月9日(土)です。本日は愛知県名古屋市熱田区の神宮東公園にて山東武術の基本功と八卦掌の練習を行いました。
目次
2024年3月9日の練習内容
本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。
放鬆功
練習の一番初めは毎度おなじみの放鬆功からスタートしました。いつもはこの動作を行う前にストレッチを追加していますが本日は省略です。
大人ばかりだと準備運動にたくさん時間を割きますが、今日は小学生の参加者もいるために特別コースです。
甩手
シュワイショウは腕の力を抜いて腕の重みと遠心力だけで体の周りで腕をぶんぶん振る動作です。遠心力とリラックス効果で腕とつながっている筋肉が適度にほぐれ、伸ばされてだんだんと緩んでくるのがわかってきます。
シュワイショウの2種目の動作です。本日は順番を逆にしています。腕を前後に振りながら膝のクッションで腕を漕いでいます。
叉肩法 後輪
腕のぐるぐるまわしです。まずは簡単な方のから始めました。下から前を通り、耳の横を通過しながらぐるぐる回します。手は体の真後ろを通るようにします。最初は丁寧に行いますが慣れたら手の血液が指先に集まるほどぐるぐるぐるぐる高速で回します。
叉肩法 前輪
腕ぐるぐるの前まわしです。後ろから頭の横を通り、耳をかするようにして前に打ち落とします。先ほどの上の動作とおなじように腕をぶんぶん回しても問題ありません。ただし円錐型にならないように、手は肩の前と真後ろを通過するようにします。
スムーズに回してください。へんな滞りがないようにしてください。
基礎十二式
揉身連環八卦掌で呉国正老師が考案した基礎十二式の第一動作から第三動作までを練習しました。
甩手式
体の前で手を下から真上に持ち上げ、その後反対側の腎臓当たりに手を当てる動作です。手を交互に動かします。骨盤が水平に左右に回転し、そこで生まれた力で腕が振られるようにします。
揉球式
体の前にまーるいボールがあるようにイメージしその縁をなぞるように弄ぶ形です。上の動作と同じく、骨盤の回転がキーです。太極拳の雲手と共通する概念です。
七星起式
左足を前に置き、前のほうに右手を出して何かを絡めてひっぱり、左手を続けて前にだす動作です。姿勢を低くしながら大きく骨盤を回します。
山東武術基本功
本日は山東省の武術に共通する基本功を練習しました。
練架子
本日練習した架子は以下の通りです。
弓式
前足の股関節、膝を90度づつ曲げ、後ろ足のつま先は前方にむかって30度程度に向けます。後ろ足の膝は完全なる直線とします。
前足側の手を伸ばし、逆側の手はこめかみ10センチ程度横側に置き、胸を張り出すのではなく手を左右に広げるようにします。胸は張りません。背中が抜けるイメージにします。
大腿部を地面と水平にすること、後ろの膝をしっかり伸ばすことがポイントです。
馬式
両足のつま先を平行、またはやや内またにして立ち、股関節をしっかり折って、大腿部を水平にします。ポイントは全身に力を入れないことです。お尻と大腿部の力を抜くことが大事です。
金鶏独立
片足の膝を上げて軸足をしっかり伸ばすことがポイントです。膝は最低お臍の高さ以上にもっていきます。今日はじめて参加してくれた小学校4年生の女の子は、そうしてっていったらすぐやってくれました。
坐盤式
体をねじって足を組み、片方の手を上にあげて掌を作り、もう一方の手を後ろにおき勾手にして形を作ります。様々な動作の過渡式となります。
虚式
前足に体重を全くかけず虚にする姿勢です。正確な姿勢をするならば、後足の大腿部は地面と水平にします。
壓腿
腿法を行うときにはまずは入念に足をストレッチします。これがこの動画にあるものです。
弾腿
膝を上げ、それで発生した力でバネのようにつま先を蹴りだす動作です。鋭く蹴って鋭く戻します。
蹬腿
膝を上げてから踵を前に強く蹴りだします。
正踢腿
軸足と蹴り足を延ばし、頭の高さまで蹴り上げます。手は左右に広げたままの姿勢をキープします。
擺蓮腿
内側から外に向かって円形に蹴りだす動作です。中国北派武術の典型的な動作の一つです。
裡合腿
外から振り回した足を体の前にもってきて蹴る動作です。
二起腿
本日は跳躍技法を二つ追加しました。一つ目は二起脚です。まずは左足を蹴りだし、そのモーションを使って前に跳躍しもう一方の足を空中で蹴り上げます。空中で足の甲をはたく動作です。
できるだけ高く蹴りだすようにします。
旋風腿
旋風脚は空中で体を一回転させながら行う蹴りです。まずは後ろを向いて逆側から前をむいて、片足を上げ跳躍し、後ろに残った足を空中に高く上げて蹴りを行います。
最初は助走をつけたり、上半身でモーションを使って行っていいですが、慣れれば小さな予備動作で鋭く蹴れるように練習していきます。
剣術基本功
カラーバット腕花順回り
本日は、白蠟桿と樹脂製の棒を使って腕花という剣の基本動作を行いました。この動作では外回しと内回しの順転の動作を行っています。腕をあまり曲げず、肘の方法も変化させずに手首と指を柔らかく使って行います。
カラーバット腕花逆回り
腕花の逆転バージョンです。外回しと内回しを行っています。技撃的な動作にも十分応用できますが、身法を練ることができることがポイントです。
示範動作(青萍劍)
練習の最後は、私が呉国正老師から学んだ青萍劍を表演しました。この套路は呉老師の父である呉錦園公が北京、天津一帯を遊歴中に「上上道人」という道士から学んだ套路です。
本日の練習のまとめ
本日は山東武術基本功と八卦掌の練習を行いました。本日は小学校4年生の女の子がお母さんと一緒に練習にしてくれました。
いろいろな動作を体験いただきましたが、小学生が一番うまく、大人勢は完敗。たじたじです。これはやばいということで急遽二起脚と旋風脚という跳躍動作を追加しました。
前回の練習会では白梅が満開でしたが今回は紅梅が満開。次回はまたランチ会も含めて練習会を開催しようと思います。たくさんの方に興味持っていただきとてもうれしいです。