前回は2020年11月15日に愛知県豊川市御津生涯学習会館で練習を行いました。
今日は午前9:00~11:00まで名古屋市熱田区の神宮東公園で八卦掌の練習を行いました。前回11月8日に練習した際に鮮やかに彩られていた赤や黄色の葉は既に落ちてしまい、初冬の空気が公園を覆っていました。
目次
2020年12月06日の練習内容
本日の練習内容は以下の通りです。
放鬆功
本日は午前9時から練習となりました。午前中は体がまだ覚醒していない時間帯ですので上半身の放鬆功を多めに行い体を緩めました。本日は五行通背拳のカリキュラムからいくつかの動作を借用し練習しました。
甩手
両腕をぶらぶらと振り回す動作です。
交叉法 後輪
交叉法 前輪
これらはいわゆる腕回しです。動作の名称に「肩」の漢字が使われていて、肩関節が回されることになるわけですが、動作の起点は下半身と胯の切りです。これを上半身にロスなく伝え、下半身と胯により上半身が動かされる状態を作ります。
雙手繞環 左右
雙手繞環とは両手を回す動作のことです。一つ目の動作はでは腕を左右方向に回します。両手はそれぞれ体に密着した場所を回転させます。円錐型の軌道を描かないように注意してください。動作は胯を鋭く切る動きで行います。
雙手繞環 同方向
両手を同じ方向に回します。片手の腕回しを両手で同時に行っているイメージです。動作の起点は肩ではありません。体全体です。特に背骨を撓らせて動かすことに注意をすればうまく練ることができます。
基礎十二式
放鬆功で上半身をほぐした後はいつも通り基礎十二式を流して練習しました。
甩手式
柔球式
七星起式
掩手式
穿掌式
探掌式
探掌の力道(力が通る道筋)は足の踵から始まります。動作が完了するタイミングでは足をしっかり伸ばし、地面を押し出すトルクを掌にしっかり伝えてください。また打ち出す掌は沈肩墜肘を確実に行い、肘の出っ張りを下方向に向けてください。
擺扣穿掌
擺尾掌
踵で地面をねじり押し、踵が後ろに下がらないようにしてください。つま先が前に向かうようにすれば、脛、膝、胯が捻転し強いトルクが生まれます。
蹋歩穿掌
擺尾掌と同じく、踵で地面を捻り押す力が動力となります。穿掌は手の下から上の手に沿って突き出すようにしてください。
淌泥歩
基礎十二式を練習後、まずは直線上を淌泥歩を練りました。転掌を行う前にはまずは直線状で正確な淌泥步が出来なければなりません。まずは直線状で足の捌きを確認していきます。
基本の淌泥歩
淌泥歩+雙撞掌
淌泥歩+雙抱掌
轉掌の練習
前回の御津生涯学習会館での練習では、転掌の基本形である立樁式を練習しましたが、本日は前回練習した立樁式に加え、雙撞掌と雙抱掌による転掌も練習しました。そして最後は、「站架式」で呼吸を整えて練習を締めくくりました。
立樁式
雙撞掌
雙撞掌の掌の方向は円心に向け続けます。掌だけではなく顔面、胸も円心に向け続けなければなりません。そのためには腰(ウエスト)をしっかり捻転させることが必要です。
雙抱掌
雙抱掌の掌の方向は円心に向け続けます。
站架式
転掌を練る際にはまず自分で正面を設定し、そこから南東の位置から動作を開始します。そして何回か(8回転を基本としますが)円周上をまわり、適切な位置で換掌を行い方向転換を行います。
歩法は形を崩してはいけませんが出来るだけ大きく、低くすれば功がつきます。呼吸は一定に、自然に、深くするように心がけてください。心を清く保ち、雑念を取り払い、今行っている練習に集中してください。
本日のまとめ
本日も晴天に恵まれ、格好の練習日和となりました。早朝は気温が低かったですが、風も穏やかで練習が終わる事には汗ばむほど暖かい陽気となりました。
新型コロナウイルスの蔓延は続いています。屋外での練習を行っているため空気の流通については問題ありませんが、接触をすることは避けるべきだと考えているため、用法説明や攻防の駆け引きがある地支八卦(後天八卦六十四掌)の練習は行わず、淌泥歩と転掌の練習を中心に行っています。
揉身連環八卦掌では、転掌と地支八卦は並行して行うことを原則としており、私がこの系統の技術体系を学習した際にもまずは淌泥歩の練習とともに地支八卦の第一段から解説を受けております。
新型コロナウイルス蔓延が終息する傾向が顕著になれば、改めて地支八卦の練習を復活させる予定です。
転掌は八卦掌の中核的な練功法であり、技撃性を高めるため、内功を練るため、身体を壮健にするため、精神的な健全性を向上させるため等、様々な目的で練習する重要な功法です。但し、常に重心移動と角度の変遷が伴い、上半身にも相当な負荷をかける運動の為、初めはとっつきにくい練習方法です。
練習の成果を上げる方法はほぼ以下に収斂します。一つは回数をこなし手間をかけること、そして目的を理解し正しい動作を練ること、そして興味と好奇心を持ち続け練習を愉しむことです。
情熱を持ちながら練習を続ければ成果は自分の財産として蓄積されます。引き続き遊び心を大切に武術の奥ゆかしさを感じてまいりましょう。