本日は2025年月5月18日(日)です。本日は愛知県豊川市御津の御津生涯学習センターにて八卦掌の練習を行いました。
2025年5月18日の練習内容
本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。
首のストレッチ
恒例となりましたが練習の一番初めは首のストレッチです。頸椎の両側の筋肉をしっかり伸ばします。首のストレッチということですが実際には肩や背中のストレッチを兼ねます。全身がつながっています。
肩のストレッチ
手のひらを頭の高さにおいて、壁や木に沿わせ、胸を開きます。胸部や肩のストレッチになります。
肩のストレッチ
まずは小指側を木や壁につけて肋骨当たりをぐーーーと伸ばします。そのあと手の親指、人差し指側を木や壁につけて同様にしながら肋骨や肩を伸ばしていきます。
なんとなく力強い勁が出せる気がしない、その原因の多くは筋力がないのではなく、筋力がブレーキをかけているからです。体の強張りをなくせば発した力は減衰することなく指先まで通り抜けていきます。
甩手
手を前後に振る甩手です。膝のクッションを利用して少しこげば手は自然にどんどん触れていきます。液体の重みを味わうことがコツです。手の重みで肩や背中の腱や筋が少しづつ伸びます。遠心力と腕の重量を活用しましょう。
甩手2
前後の甩手を行った後は腕を体の周りを振るバージョンの甩手を練習しました。これも上の動作と同様に腕の重みを感じながら腕を振ればOKです。遠心力で手がパンパンになるまで腕を振り回しましょう。
最初はぎこちないですが何十回か振っていれば手が縄のようになり、体に絡みつくようになっていきます。
向前左右一步一走
向前左右一步一走は、前手を搖手しつつ、前脚を擺歩し、斜め前大体30度程度の方向に向かって搖手を送ってから後脚を上歩して前進しながら穿掌を出し、その後中心線に擺歩を置いて搖手しつつ反対の斜め方向に穿掌を出す、というのを繰り返す歩法です。
ポイントは擺歩をしっかり作ること、擺歩は蟹股になるわけですが、そこで跨をしっかり折ることが大事です。跨をしっかり折って懐を深くしつつ身法でさばきながら前進し穿掌をだしてくという動作です。
穿掌は横隔膜程度の高さを横切って喉元から出すようにします。両手が上下に合わさるようにし、相対する形をとります。
八卦掌といえば円周上を回って歩くイメージがありますが、円圏に沿って走する以外にも多くの歩法を練ります。
円周上を走するのはまだまだ先です。
地支八卦 開
開は地支八卦という六十四種類の招式の1つ目の動作です。開(Kai)は前手を出して手のひらを下に向け、何かに添えるようにしつつ、後手、後脚を前に移動し、手を突き入れてから開して、そこで勁を蓄したのちに奏歩という歩法で前進する動作です。
奏歩の時には双方の手を立掌にして打ち出します。奏歩は短距離走のクラウチングスタートの要領で後ろ足で地面を押し、体を水平に前方に移動させます。
概ね1mの距離を瞬間的に移動できるようにするのが理想的です。その後前足で急ブレーキをかけ残った上半身の慣性を生かして雙撞を打ち出します。
本手 棒
本手の棒は本手第一段の動作で、地支八卦の棒を対練化したものです。
上手は向前直歩一歩一走で前進し、後脚を斜めに進めつつ穿掌を出してから手を60度に折り曲げ、両手で棒掌を出します。
その後、後ろに下がりつつ、手を横に受け流しつつ、跨を捻るという3つの動作を同時に行い、蹋腕の動作をおこなってから向前直歩一歩一走で引き返すという動作を行います。
下手は、上手と同じく向前直歩一歩一走で前進し、上手が打ってくる棒手を後ろに下がりつつ、手を横に受け流しつつ、跨を捻るという3つの動作を同時に行い避け、そのあと棒掌を打ち出す動作を行ってから蹋腕の動作をおこない、向前直歩一歩一走で引き返すという動作を行います。
これを左右繰り返し1セットとして練習するものです。
舞花棍
今回は、棒と棍を持ってきていただいたので舞花棍を練習しました。ポイントは手を筆を持つようにやさしく添うように持つこと、棍は脇まで回すこと、棍は縦に回転させること、棍の先端はすべてが自身の顔の前を通過すること、この4点です。
左右の手の配合を練るという目的もありますが、腰と跨の霊活性を向上させるという目的があり、徒手の動作が少しでき始めたら並行して練習していくのがよろしいかと思います。
中国武術は徒手と兵器に明確な区分を設けいないというが特徴です。拳術が兵器の技術となり、兵器の技術で拳を練るというが中国武術です。
棍法はその兵器の基礎となるものです。よく練習していきましょう。
本日の練習のまとめ
本日は愛知県豊川市の御津生涯学習センターでの練習となりました。
今回は3名の方に練習に参加いただきました。知人が教えてくれたのですが、どうやら巷では、私の中国武術の能力は優、良、可、良くない、全然ダメの中で全然ダメ-という評価を受けているようです。
ですからこのような評価を受けてますから、今日解説した内容も適当にわけのわからないことをいってるだけなので真に受けないでくださいね、ということで最後の締めくくりの言葉として練習を終えました。
練習は適当に、ほどほどに、ニコニコ、楽しんでやってもらえれば良いなと思います。その中で参考になるものがあればうれしいですが、参考になるかどうかは習ってる側ではないので私はちょっとよくわかりません。
以上、また次回よろしくお願いいたします。お疲れさまでした。