今日は夕食後に練習を行いました。鬆重(リラックスして重心が落ちている感じ)が出て気持ち良く練習できました。
目次
本日の練習内容 2019年12月23日
本日の練習は以下のメニューで行いました。
暖身
暢通血脈(気脈を広げる)のために今日も上半身を中心に入念に自分でマッサージを行いました。一通りのマッサージを行った後、拉筋を行い適度に体の可動域を広げるようにしました。
五行拳
本日は形意拳の練習を行ったので、まずは五行拳から練習に入りました。練習は公園の芝生の上で行っています。今日は夜露で少し滑りましたが、地面に適度にクッションがあるため、打つ瞬間に同時に踏み下ろす前足への衝撃を緩和してくれます。中国人は硬い煉瓦の上ではなく、土の地面の上での練習を推奨するのは足への衝撃の緩和という意味があるからでしょう。
マラソンやジョギングでもアスファルトの上を走るより、土の道を走った方が足や膝に対する衝撃が緩和され、運動障害が起こりにくいという話を聞いたことがあります。
鷹捉 1往復
劈拳 1往復
鑽拳 1往復
崩拳 1往復
炮拳 1往復
橫拳 1往復
鷂子入林 1往復
十二形拳
龍 1往復
虎 1往復
猴 1往復
馬 1往復
鮀 1往復
鶏 1往復
燕 1往復
鷂 1往復
蛇 1往復
魚台(タイ)1往復
鷹+熊 鷹熊合式 1往復
気脈を通す
古代中国では、身体は使えば使うほど消耗するので極力体を使わないことが健康と長寿の秘訣であると信じられていた時代もあったようですが、適度に体を動かし、気血をめぐらせることが健康に良いということわかると中国人は積極的にこれを採用するようになりました。
日本人にとって「気」とは気合(きあい)、剣道で言う気剣体(発声、竹刀、身体)の一致、ということから、一般的に「掛け声」という意味でつかわれることが多いようです。日本人が掛け声を「気」と考えてしまうことについて、私も日本国の国籍を持ってる身であるので、弁護する意味でも「民度が低い」で片づけてしまうのはすこし可哀そうかな、とも思います。
中国人は「気」について日本人よりより深い考察と現実的な意味合いを持って捉えています。中国武術は「気」を使うのか?という質問に対しては、「それはわからない」と回答しておきます。なぜなら、「気」が科学的に存在するかどうかはまだ解明されていないからです。中国人にとっての気の捉え方については別の機会でもう少し詳しく紹介します。
皆さんは「気」についてどのように解釈していらっしゃるでしょうか
まとめ
練習の内容や、中国武術の考え方について、日本語で紹介していますが、これが良いのか悪いのかは賛否両論があります。誤解を生む可能性があります。誤訳を排除するために、イスラム教の聖典「コーラン」は、外国語への翻訳の一切を禁止し、原点で詠むように定めています。
外国人観光客が、てんぷらを「tempura」とか、寿司を「sushi」と発音しているのを聞いて、違和感を感じたことがある方もいらっしゃるでしょう。日本人が日本語で中国武術を考え、日本文化で中国武術を解釈することは、まさにこれと同じ程度のことを自分たちもやっているということを認識しなければいけません。
中国人がもっている文化体系を、そのままの感性で学んでいけるようにしたいと思います。