今日はまた冬に逆戻りのお天気です。風が強く寒い一日でしたが、夕食後練習を行いました。
2020年2月17日の練習内容
本日の練習は以下のメニューで行いました。
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準備運動
首回し、肩回し、ウエスト回し、股関節回し、等を行い、体の上の方から下の方に向かってほぐしていきました。
基本功
本日は体を鍛え直す日としました。下半身の強化を中心に練習を行いました。
鉄牛耕地
いわゆる腕立て伏せです。指のすべての関節を潰してしまわず、掌を円くして行うやり方で練習しています。ちょうど夏みかんやはっさくを掴んだような手形で腕立て伏せを行います。
三臂靠
コンクリートの柱に前腕を打ちつけます。前腕の3か所を1,2,3、合計3回づつ打ち付けて耐久性を高めます。私は性格上、あと痛みに弱いという特性上「硬碰硬」(硬いところと硬いところを衝突させる)をするのは好きではありませんが、これを練習しておくと、防御動作で相手の腕に痛みを与えることができます。
螳螂拳では拳の他、腕(手首)臂(腕全体)を攻撃部位として使用する事が多く、多少やっておけばいいのかなと思います。意味合いとしては、単純に身体のフィジカルな堅牢性を高めるという意味合いもありますが、当る瞬間のイメージと集中力を練ることで、ソフト的な巧妙さを練習する事にもつながると思います。
弾腿
正踢腿
蹬腿
側踢腿
擺蓮腿
裡合腿
側踹腿
前掃腿
後掃腿
これらは、北派武術共通の基本功です。外家拳、内家拳、長撃、短打、徒手、武器術に関係なく、行うべき基本概念です。日本武道でも足腰が重要だ、と言う考え方がありますが、どちらかと行けば、中国武術の方が下半身に求める負荷の強さは大きく、腿法の練習には時間をかけます。
中国北派武術は下半身の力で拳を打ち出すイメージで拳を練ります。一つ例えるならば、日本人の野球のピッチャーのスタイルです。
日本人の投手は、立った状態から、大腿部が水平になるほどの低い姿勢まで体を遷移させながら、体が前に移動する力、重心が下に下がる力、後ろ足が地面を押す力、腰を切る力、背中が伸びる力、等をうまく肩、肘、腕、手に伝えて、投球を行います。中国語いう「整體的力量」を投手は使っていると言えます。
ピッチャーは、上半身も鍛えますが、大腿部、臀部も相当発達している方が多いですね。大きな歯車、バネに大きな負荷をかけていこうかという考え方の表れだと思います。
まとめ
本日は、腿法の練習を多く取り入れました。最後は、上上真人静坐法で呼吸と気持ちを落ち着けて練習を終えました。飽きないように、そして体の負荷が集中しないようにいろいろな練習を取り入れながら中国武術を楽しんでいきたいと思います。