本日は2022年月12月4日(日)です。本日は名古屋市熱田区の神宮東公園で八卦掌の練習を行いました。
![本日の練習20221127](https://hanagakibugaku.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
2022年12月4日の練習内容
![神宮東公園](https://i2.wp.com/hanagakibugaku.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_2970.jpg?resize=1160%2C870&ssl=1)
本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。
放鬆功
本日の練習もまずは放鬆功から始めました。放鬆功にはいろいろなものがありますが、甩手という動作が比較的ポピュラーです。個人の可動域に合わせて自由に負荷や角度を調整できます。
まずは前後に腕を振るタイプのものから。気功の教室でもこの動作を紹介しているところがあります。「大変大きな健康効果」、「万病を治す」、「不調がすっきり治る」を謡い文句にしているところもあるとかないとかちらほら聞きますが、それははっきり言って大げさです。
甩手をやると上半身の力みが取れ、やや上体がリラックスする、という程度の効果があります。これで万病が治れば病院は倒産します。
次は体の周りを回すバージョンの甩手です。こちらは腰や跨の柔軟性や可動性にアプローチするものです。体の周りを軽く回すものから、腕が首に絡みつくようにするところまでのものがあります。
(2025/01/14 17:33:32時点 Amazon調べ-詳細)
地支八卦
本日は地支八卦の中から以下の2つを練習しました。
蓋
地支八卦第一段の七動作目に当たる蓋です。まず両手で相手の腕を受け付け、その後両手で手を後ろ脚の膝あたりまで引っ張ります。これで相手はバランスを崩し、前に引っ張り込まれます。
相手が姿勢を立て直そうとして踏ん張り、静止した瞬間を狙って後ろ足を大きく前に前進し、上から掌を覆いかぶせるように打ち下ろすという動作です。
挟み込んで投げに持ち込んでもいいですし、掌を上から顔面や頭頂部に叩き落としてもいい、肩関節を極めることもできます。使い方は臨機応変自由です。
複雑な動作ではありませんが、大事なポイントは一つだけあります。それは後ろの手を横隔膜あたりから移動させないこと、そしてその手はしっかり握りこむ意識を持つことです。
いろいろな場面でお伝えしていることですが、招式を生かすも殺すも大事なのは、主役となるほうの反対のわき役の手をどう扱うからです。わき役の手にどれだけ意識が入っているかが大事。見るとすぐにわかります。意識が要っているかどうかで効きが全く異なります。
開
手を優しく押さえ、その手の外から相手を開き、立て掌を打つ動作です。手を下に叩き落とすと相手が反応します。相手に反射的動作を起こさせない程度に手を添え、そこから相手の防御を打ち開き、内部を打開する、という意味が「開」です。
「開」(Kai)という動作の解釈は複数あります。今後私の認識が深まればさらに多くの解釈ができるようになります。心を開く、自分を開く、体を開く、相手の防御を開く、開手で打つ、そして地支八卦という一連の練習体系の門を開く、いまのところこのくらいです。
淌泥步
以下の三種の淌泥步を練習しました。
基本の淌泥步
手で地面を支える(蹋)ようにしつつ、一本の線上をつま先あたりから滑るように着地しつつ前進します。
雙撞掌+淌泥步
胸の前に手を置き、肩を沈めた状態で肘を落としつつ、前進します。
雙抱掌+淌泥步
体の前で肘と肘を合わせ、掌を開いて指を伸ばし、ボタンの花や菊の花、蓮の花が満開になるようなイメージを作りながら掌を前に押し出しつつ前進する動作です。
(2025/01/14 07:10:39時点 Amazon調べ-詳細)
換掌
本日は以下の二種類の換掌を練習しました。
単換掌
まず外歩を大きく前に置き、内側に向かって扣歩を取ります。その後進行方向とは反対側に体を反転させながら体全体を開き、後ろ足をつま先が前にむいた擺歩にします。
体重を前の足にゆっくり移行して弓歩になり、その後ゆっくりと後ろの足を前に進めて地面に置き、後ろをつきながら体をねじり換掌が完成します。
双換掌
双換掌は単換掌よりやや複雑な動作です。まずは穿掌で搭手し、その後掌を頭上で翻しながら足を払うように体を一回転させます。一回転が終わった後は擺步とし、手は双撞掌として前方を打ちます。
その後は前肘を墜肘し、そして天を指し、さらに地に挿しおろします。一度両手を相まみえさせてから片足を前方にゆっくり置き、そこから弓歩に移行しながら大きく体を手を開く動作を行います。その後は濡手を行い動作を終了します。
単換掌も双換掌も八卦掌の各派、支派によってアレンジが加えられており、私が練習する程派高式八卦掌の中でも、呉家に伝わったものと他の系譜では動作は大きく異なります。
腿法
本日は八卦掌の練習と合わせて腿法を練習しました。
斧刃脚
斧刃脚は螳螂拳によくみられる腿法ですが、螳螂拳以外の門派でも普遍的に用いられる一般的は腿法の一つです。足は一度膝を上げた後、前方に向かって蹴り下ろします。斧刃脚は内向きと外向きがあり両方できるようにしておくことが好ましいです。
手の形もいくつかありますが、本日は手首に手を添え、拳を引き戻すと同時に足を出すという方式の練習を行いました。八卦掌の擺步とも親和性が高く、実用的も簡便で、炕(カン、オンドル)とベッドの上以外では靴を履いて生活する中国北方人の生活スタイルに合ったものとなっています。
本日の練習のまとめ
![神宮東公園](https://i2.wp.com/hanagakibugaku.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_2972.jpg?resize=884%2C663&ssl=1)
本日は午前9時から集まっていただき練習をしました。天気もそこそこ、気温は低いですが、無風だったので練習すれば汗ばむ感じになりました。
練習を通じて中国武術文化に接していただき、体の意識と血液循環を改善し、日ごろの仕事でたまったゴミパケットをクリーンアップする場のしていただければと思います。
![本日の練習2022年12月25日](https://hanagakibugaku.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)