日々の練習

今日の練習 八卦掌 神宮東公園にて 2022年7月10日

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本日は2022年月7月10日(日)です。本日は午後15時から名古屋市熱田区の神宮東公園で八卦掌の練習を行いました。

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2022年7月10日の練習内容

夏の公園夏の公園

本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。

放鬆功

まずはいつも通り放鬆功の一環として甩手から練習を始めました。まずは比較的負荷の低い前後の甩手から練習を始めました。

前後の甩手をした後は、体の周りを回す甩手を行いました。

基礎十二式

本日の基礎十二式は軽くなぞるようにしながらさらっと練習しました。

甩手式

前の手を正中線にそって下から上にあげる動作です。頭の上までは手は外に開かずに真下から真上に打ち上げてください。

揉球式

体の前で球を弄ぶような動作を行います。体の前にある球は真球になるように絶えず角度を変化させてください。

七星起式

体を前後にして前に置いた手を後ろに引くようにする動作です。動作は下半身と跨により行われます。

掩手式

足、膝、跨、腰、胸、肩、肘、手、意、気、神の開と合を練る動作です。

穿掌式

胸の前、つまり体の中央を通って天に向かって掌を穿する動作です。

探掌式

一打目で相手の眉間に向けて穿を出し、二打目では、一打目で出した手で肉を掴みつつ再度穿掌を出します。3打目では縦掌の手刀を打ち出します。手刀は手首の付け根の骨の突起部を打つようにして行います。

擺扣穿掌

穿掌を出した後、後ろ足を扣步しながら上歩し、その後方向転換をして再度穿掌を出す動作です。相手をすり抜けながら相手の背後に回る歩法や、体の回転を生かして摔法とする歩法、身法を練ります。

擺尾掌

手を大きく前に出して、慣性に沿って下を通過し、仆歩を経過して逆側に送る動作です。下肢のコシを練る練習ですが、これも接近した状態での摔法の練習になります。

蹋步穿掌

仆步になりながら体の側面に沿って穿掌を出してく動作です。穿掌の反対の手は斜め上に伸ばして均衡を保ちます。

地支八卦

本日は架子の練習の後、地支八卦第一段のうち六種の動作を練習しました。

開は、攻撃を軽く押さえつつ、相手の両手を防ぎ、そのあと両手の縦掌を打ち出す動作です。練習の際は相手の肩を縦掌で押すようにします。

足は内股にします。つまり後ろ脚のつま先は内側に入れる形をとります。後ろ脚でつよく前進し、前足で強くブレーキをかけます。

動作は呼吸と配合させ、吸気と吐気を交互に行います。これにより勁の蓄と発を連動させます。呼吸、つまり気を活用すれば動作がより円滑に行われるようになり、筋力に頼らずとも動作がスムーズに流れるようになります。

捧は相手の攻撃を斜め前に移動して避けつつ、脇腹か腎臓に横向きの掌打を打ち込む動作です。

穿掌を上に打ち上げ攻撃を防御したあと、両手で相手の腕を下につかみ下ろし、空いた相手の顔面に両手による縦掌を打ちこむ動作です。

探は、第一掌を逆手で出し、足を一歩出しながらもう一度穿掌を出し、相手の意識を上にあげたところで胴体に手刀を打ち出す動作です。

手を大きく外に払いながら移動して攻撃をかわしつつ、両手を順に振りながら相手の手を絡め、その後両手の縦掌をわき腹に打ち込む動作です。相手の手を極め技にしたり、肘で撃ち落としたり、様々な応用ができます。

挑は字のごとく、相手の手を上にあげる動作です。ただ跳ね上げるのではなく、捕まえたまま下から打ち上げ開いた腋に縦掌を打ち込みます。後ろに重心を残したまま前進し、縦掌を打ち込み、引き下がった相手を追いかけて弓歩で追い打ちの掌打を打つ動作です。

本日の練習のまとめ

夏の公園夏の公園

昨日から雨が降り続き、本日は午前中も小雨が降っていました。練習時間を午後に切り替え得たので曇りの中で練習できました。梅雨は開けていますが大気の状態が不安定な状態が続いていてなかなかお天気が読みにくい日が続いています。

本日は地支八卦を中心にカリキュラムを組んでみました。地支八卦は程派高式八卦掌独特の六十四種類の用法の体系です。他の支派では後天八卦六十四掌というところもありますが内容は大同小異です。

地支八卦で練習できる内容は、攻撃を受けた際の反撃動作のやり方のみであり、この64種類の動作を一生懸命練習すれば攻防技術は習得できますが、功夫と内力を養うことは困難です。

程派高式八卦掌は技撃を地支八卦で練り、内力(内勁)を転掌で練るという練習スタイルを持っています。つまり地支八卦と転掌が練習体系の両輪です。

暑い夏の到来です。練習は一区切りごとに休憩を取り、十分な水分と塩分を補給しながら行うようにしてください。顔が真っ赤になるような状態は熱がこもった危険な状態です。中国武術、特に八卦掌は胴体の深部の細かい筋肉群を動かせるような動きを行います。そのため体温が上昇しやすくなる傾向があると感じます。

体の動作が活発になるという正の効果がある反面、オーバーヒートしやすいという負の作用があることも認識しながら練習をしていただければと思います。発汗が一巡すれば体は多少は暑さになれます。武術を練習して発汗による冷却がうまく機能するように積極的に熱に当たることは、熱中症予防には逆に効果的です。

運動量が大きいことは、養生に良い反面、湿度と温度が高い環境にはあまり適応していない運動形態です。乾燥と寒冷地帯で発達した武術に共通の要素です。

これらも理解しながら武術を楽しみ、練習後の爽快感を感じていただければ本望です。

本日の練習20220717
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