本日は2022年月10月16日(日)です。本日も名古屋市熱田区の神宮東公園の噴水広場で八卦掌の練習を行いました。

2022年10月16日の練習内容

本日の練習内容を紹介します。本日の練習内容は以下の通りです。
基礎十二式
本日は基礎十二式そもものをファンソン功及びウォーミングアップとして使うことで練習のカリキュラムとしました。本日は基礎十二式から以下の九種類の動作を練習しました。
甩手式
基礎十二式の第一式は甩手です。世間には多くの甩手という動作がありますが、これはその中の一つです。
簡単に言うと、手を下から上に跳ね上げる動作です。動作のもとは下半身と骨盤、鼠径部の捻転や切りです。股関節を一つの球体に見立てて動かすと効率的かつ理想的な動きとなります。
揉球式
揉球式は体の前に大きな球体を作るイメージで両手を弄びます。考え方次第で化を中心とした防御動作、受け流してバランスを崩させる動作、相手の両手を絡ませる極め技、足を掴めば摔法に、そして掌打として考えれば打法として活用できます。
七星起式
足を前後に置き、手を前から交互に引いてくる動作です。腰と跨を柔らかく使い、連関性を保持した状態で反復練習をします。
掩手式
前腕を使って相手の手を挟み込む動作です。動作は足を含めた全身の開合を活用して力を出します。合も大事ですが、合を生かすためには開をうまく表現することが必要です。開から合へ、そして合から開へを交互に行います。
穿掌式
上方に向かって穿掌を打ち上げる練習です。この動作では穿掌は真上の方向に出しています。
これは相手の攻撃を上にそらし上げるという意味のほかに、体の構造からは比較的力が出しにくい上方への動作に習熟させることにより、本来行うべき水平方向への穿掌をよりスムーズに行えるようにしようという工夫です。
探掌式
二回の穿掌を行った後、縦掌を打つ動作です。弓歩を左右交互に交代させながらそこで得らえた股関節の回転を指先に伝える動作です。体の交互の回転は体をかわすという身法の練習にもつながっています。
擺扣穿掌
これは字のごとく擺歩と扣歩を行いながら穿掌を行う動作です。擺歩と扣歩で急激な方向転換を行い、相手の死角に回り込む訓練、そしてこの急旋回を活用して相手を振り回す訓練にもなります。
いろいろな活用法に応用できる基礎的な動作です。
擺尾掌
横方向に手を大きく伸ばし、仆歩に変化しつつ、そのあと慣性に沿い手を下を移動しながら、逆側の方向に手を伸ばしていく動作です。
蹋步穿掌
仆歩になりながら、体の側面に沿って穿掌を滑らせていきながら身法を練る動作です。ウェストの柔軟性、股関節の柔軟性、下半身の粘り、全身の協調性を練ります。
地支八卦
本日は基礎十二式の練習を終えた後は地支八卦を一つ練習しました。本日は地支八卦第二段の1つ目の動作、截を練習しました。
截
截は前手を体の前面に出し、そのあと後手を前手の上に置き、その後前手で裏拳を打ち出し、そのあと前手首を翻し握ったあと、上歩しながら裏拳を打ち出す動作です。
地支八卦第一段は「打法」でしたが、第2段は「手法」がコンセプトです。主に手の動作を学び練ります。
八卦掌は「人不犯我、我不犯人」という通り、人が自分を侵害しない限り自分から攻撃をすることはありません。人が自分を侵害しようとした場合はまずそれを受け、あるいは躱して、そこから反撃に出ます。
截でもこの原則は生かされており、まずは攻撃を受け流し、そこから反撃に移ります。そして胴体に打ち込んだ裏拳を相手が防ぐことを前提にして、その次の動作を行いながら左右を交代するという流れです。
初めは左手左足を前面にして動作を開始しますが、その次には右手右足を前にして、左右対称の動作を練習します。
中国武術の技術体系は武器由来の身体操作を元にしているため、左右の動作比率が異なることが多いです。これは古い年代に体系が整理された拳種ほど顕著であり、近代武術でも比較最近に体系が整理されたものはこの傾向は薄くなります。
これは古い年代に体系が整理された武術ほど、戦場で使用する重い攻撃型の武器操作術を応用した徒手拳術を保存しており、逆にモーゼルやブローニング拳銃が普及しているような世界、つまり20世紀初頭に伝播が拡大した武術では徒手による練功の比率がますためこの傾向が薄くなります(という説があります)。
この説には一定の合理性があると私は考えますが、すべての拳種がこの法則に合致するかというとそういうことはなく、単なる一定の傾向性がある、あるいはその仮説を持論としている人がいる、という程度であることを認識しておく必要はあります。
ただ、私は兵器操作の身体操作で拳を練りますので、私個人に関してはこの論には当てはまっています。
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本日の練習のまとめ

本日は午前9時から練習を行いました。真っ青な空、澄んだ風、金木製の香りという最高の環境で練習し、心身ともにリフレッシュできました。
実家の稼業のほうも一段落し、本格的な秋の到来です。スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、すべてを満喫して充実した週末を送れました。
