中国武術を練習している方、嗜まれる方、皆さん練習中のお喋りはするほうですか?私は学生の方や友達と一緒に練習したりしているときは動いてる時も休憩中も基本喋っています。
たくさん話すことにはたくさんのメリットがあります。今回は練習にたくさん話すことのメリットについて解説します。
目次
練習中で喋るメリット
練習中にお喋りをするメリットには以下のようなものがあります。
気分が明るくなる
喋ることはストレス解消になります。黙ってムスッとしている場合と比べて喋ると陽気になる人が多いです。喋って陽気に練習すれば練習は楽しい雰囲気に包まれて充実感が生まれます。
退屈ではなくなる
喋っていると、ムスッと黙って練習しているより退屈ではなくなります。じっと静かにお行儀よく無言で練習するのは結構苦痛です。ただ苦しいだけでストレスがかかり練習したくなくなります。喋っていれば気が紛れて退屈な気分が緩和されます。
時間が経つのが早く感じる
喋っていると頭が回転します。主体的に思考し集中している時には主観的に感じる時間は早く感じるものです。これは次に説明するように覚醒した状態です。そのような状態で過ごす時間にはこの上ない充実感があります。
脳が働く
お喋りをすると脳が働きます。話しているときは頭が回転し続けてますよね。何も試行しないで口から出ることはありません。脳が何らかの作用をしてそれで思考したことが言葉になって表れています。
ですから意思疎通でもなんでもいいのでお喋りをすることで脳が回転します。脳が回転すると人間の脳は活性化し賢くなります。
理論的な解説を聞ける
老師や師兄弟でお喋りをして身の上話をしたり、世間話をすると同時に武術の技術的な質問をすることにより、理論の解説を聞くことができます。
これによって自分自身で研究し試行錯誤を繰り返し手間暇をかけて得られる技術内容を一発で取得することができます。
師兄弟と距離的に近くなる
練習中に師兄弟たくさんお喋りをすれば師兄弟と気持ちの距離が近くなります。親近感が湧くということです。気に入ってもらい可愛がってえば師兄はいろいろなことを教えてくれるようになります。
いつでも質問できる
喋りながら練習し練習しながら喋っているといつでも質問ができます。
練習中に喋ることで、老師の言うことにただ従って練習するという上意下達型の練習ではなく、習いながら疑問点を問い合わせるという相互交流型の練習となり練習の効果がより大きくなります。
間接的に予備知識が得られる
喋りながら練習し老師とコミュニケーションをとることで、直接的な技術的問題の人以外にも門派の系譜、老師が武術を学んだ過程等、参考となる武術予備知識を得ることができます。
中国語の練習になる
練習中にたくさんお喋りをすると、中国語の練習になります。日本語も中国語も英語も他の言語も机にかじりついて勉強しなくてもたくさん接していれば自然に身に付きます。
中国武術の練習は中国語の練習の時間だと思っていろいろなお話をしてみましょう。
練習中に喋る際の注意点
これまで練習中に喋るメリットを説明しましたが注意点も少しだけあります。ここではそれらを解説ます。
集中力がやや下がる
練習中に喋ると技術の習得にかかわる集中力がやや下がります。自分でやりこみたい技術練習がある場合は少し距離を話して集中して技術を考える時間を作りましょう。
練習回数が減少する
喋っている間に手を止めると練習中に練習回数が減ってしまいます。これを回避する方法はあります。それは喋りながら手足を動かし続けることです。喋りながらも練習はできます。
一つの動作や姿勢に対して集中することは誰でもできます。一つの動作や姿勢の品質を担保しながら、それには集中しないで練習を行うことで喋ることによる練習回数の減少は回避できます。
練習中にたくさん喋ることのまとめ
今回は練習中にたくさん喋ることについてのメリットを中心に解説しました。練習中に喋ることはけしからんという人はいないとおもいます。なぜなら練習中に喋ることにはデメリットを上回る多くのメリットがあるからです。
技術吸収、コミュニケーション、親睦、質疑とヒント入手、精神的緊張の発散等多くのメリットがあります。
私は自分の主催する練習会では一番喋っています。練習に来てくださる学生の方々にもいろいろとお喋りをすることを特に推奨しています。無言でむすっとして練習しても楽しくないし、単調で飽きるし、だんだんやりたくなくなってくるものです。
練習中は老師やほかの学生といろいろと喋って楽しくやればいいんです。そしてその中からコツや要訣をつかみ取っていくものです。そして、自分で思考し、さらなる高みを目指していくものです。
皆さんも練習中にたくさんお喋りをして功夫を高めていってください。練習中は喋って喋って喋りまくってライバルに差をつけよー。
このブログが皆さんの中国武術の研鑽の参考になれば幸いです。