皆さんは、中国武術を練習する際どのような環境で練習していますか?私はいつも一人で練習する際には、SONYの防水ウォークマンで音楽を聴きながら練習しています。
練習する際に音楽を聴くことを私はお勧めしています。本日は音楽を聴きながら中国武術を練習することについて解説します。
音楽を聴きながら練習するメリット
音楽を聴きながら中国武術を練習するメリットは以下の通りです。
リラックスする
ゆったりした音楽を聴きながら練習を行えば、心と体がリラックスします。リラックスすれば力みが取れ、放鬆の状態が自然に作られていきます。
体の力みは精神の緊張から引き起こされることが多いので、精神の緊張をほぐせば、体は自然にほぐれていきます。そのための具体的な方法は、ゆったりした音楽を聴くことです。
小さな雑音が聞こえなくなる
音楽を聴くことにより、小さな雑音が耳に入ってこなくなります。これにより意識が雑音の方へ飛んでしまうことを防ぐことができます。
大きな音は聞こえてきますが、適度な音量で音楽を流すことにより、生活音による練習の妨害を防ぐ効果があります。
集中力が向上する
音楽を流すことは、集中力を高める効果があります。リラックスしながら覚醒した状態、ゾーンと言いますが音楽はこの状態に持っていくことを手助けしてくれます。
リラックスし尚且つ覚醒した状態になれば、技術への集中力が向上し、技術の上達を早めてくれます。またこれにより充足感、満足感が高まり、自己肯定感が強まります。
気持ちが昂る
適度な音楽を流すことで気分を高めることができます。中国武術にあったBGMでも、自分の好きな音楽でもいいですが、心地よいと感じる音楽を聴くことは、気分という物に対する正の効果があります。乗気がしないときには何をしてもうまくいかないものです。
乗気になる、気分が乗った状態で集中して何かに取り組めば、新しい発見が生まれ、名作が出来上がる可能性が高まります。
お勧めの音楽ジャンル
中国武術を練習するときに聞くおすすめの音楽ジャンルは、中国のリラクゼーション音楽です。鐸、琴、笛、二胡でもなんでもよいですが、中国の伝統的な音楽をBGMとすることをお勧めします。
お勧めしない音楽ジャンル
お勧めしない音楽ジャンルは、「和風」です。日本の伝統音階のBGMや、武人、武士道、を想像させるような音楽は好ましくないです。
武士とか武人とか、東方や北方の蛮族の文化であり、中華民族の文化の中心、特に中原の伝統的な文化背景に則したものを周りに配置する方が良いとおもいます。
まとめ
私が老師の自宅で練習する時、太極拳を練る際には、老師はスマホで音楽をかけてくれます。
中国の伝統文化の一つである中国武術の高みを目指すには、老師や教練、師兄から学んだも徒弟として練る必要があり、師範や先生や兄弟子と免許皆伝、段位という制度のなかで鍛えるという方法ではそれを為し得ることはできません。そんなことをしても、所詮「中華風」にとどまってしまうだけです。
中国武術は苦行ではありません。趣味であり余暇活動です。
中原の感性を磨き、重文軽武と文民統制の中にある中国の伝統文化を理解しその味わいを楽みましょう。見渡す限りのトウモロコシと高粱畑、そして県城のにぎわい、雄大な黄砂の大地で育まれた中国武術の奥ゆかしさを楽しんでまいりましょう。